Peing(質問箱)にていただいた質問にしっかりお答えしてみます。
今回は、「既存顧客以外の意見を聞くにはどうしたらいいですか?」という質問です。
既存顧客以外の声を知りたい。どうすれば?
もしご存知でしたらアドバイスよろしくお願いいたします。事業セグメントやターゲティングの最適化、マ ーケットインのための商品開発を行うために、リサーチを行いたいと考えています。ただし当社は非常に小規模なので、リサーチ会社にリサーチを外注したり、大規模消費者パネルデータを購入するなど予算を使うことができません。 既存顧客に対してはアンケートを取ることは可能ですが、既存顧客以外に低価格でリサーチやアンケートを取りたいと考えています。予算の少ない会社が既存客以外の今まで接触機 会がない人たちへアンケートを取るにはどのような手法が考えられますでしょうか?よろしくお願いいたします。
こちらのご質問に答えていきます。
低コストでリサーチをするためにやるべき3つのこと
この質問を見て、できることが3つあると思いました。
ひとつ目は超短期的なこと。つまり今すぐリサーチをするためにできることです。
2つ目は中長期で取り組むべきことです。リサーチに協力してもらえる下地を作っておきます。
3つ目は、アンケート以外の方法です。アンケートでなくても顧客以外の意見を知る方法はあります。
今すぐアンケートが取れるおすすめ無料サービス
まず「今すぐできること」ですが、ぼくは「ミルトーク」というアンケートサービスを使っています。
顧客セグメントを絞ることはできないものの、一般の人に意見をもらうことが可能です。
無料版ですと30人までの回答しか表示してもらえませんが、全く接触のない人から意見がもらえます。
使い方は、質問を投稿するだけ。質問にもよりますが、2時間もあれば回答が集まるはずです。
ぼくは記事LPを作るときに、ペルソナに相当する人の意見を知る目的でこちらに投稿します。30人分も回答が集まれば知りたいことはわかるので無料版でも十分です。
便利なサービスですが欠点もあります。それは答える人の熱意が低いこと。やってみるとわかりますが、質問するとものすごい勢いで回答が返ってきます。
これは答えるとポイントがもらえるからです。ポイントが動機になっていますから、うまく質問しないと思うような回答が得られませんので気をつけましょう。
顧客予備軍を育てておく
次に「中長期で取り組むべきこと」ですが、これは顧客予備軍の育成です。具体的にはSNSもしくはメルマガをやっておくとかなり役に立ちます。
そもそも聞きたいことだけをいきなり聞いて答えてくれる人はいません。普段から接点があるから質問しても答えてくれるのです。
顧客以外の人にアンケートを取りたいということでしたが、あまり遠すぎる人の意見を集めるのも違うかなと。顧客になる一歩か二歩手前くらいの人の意見が聞けるとちょうどいいですよね。
そんな人向けに役立つ情報を発信し続けることで、いざというときリサーチに協力してもらいやすい体制を整えておくことができます。
かなり地道な作業で、ぶっちゃけ労力はかかります。でも予算がかけられなければ、代わりに手を動かすしかないですよ。
アンケート以外で顧客の声を知る方法
アンケートではないですが、ユーザーの考えていることを探す方法でおすすめなのがAmazonです。
関連のある商品や書籍のレビューをみると、どんな理由で買ったのか、既存の商品にどんな不満があったのかがわかります。
星5つの人なら何が気に入ったのかがわかりますし、人によっては「こうなったらさらにいい」ということまで書いてくれています。
星一つの人は、よくないところをたくさん書いているはずです。何がユーザーの心を逆撫でするのかが一発でわかります。
Amazon以外にもYahoo知恵袋などのサイトも使えます。下準備もいらないお手軽な方法の上、ユーザーの本音を知ることができるのでおすすめです。
ユーザーの声はそこらへんに転がっている
お金をかけなくてもユーザーを理解することはできます。身近な人に聞くのも含めて、お金より努力でなんとかなる部分です。
調査=アンケートという思い込みから離れるのが、今回の質問のポイントだったかと思います。目的から逆算すると、いろんな方法が見つかりますよ。