言語聴覚士辞めたいけれど、どうしよう。
辞めてもっと悲惨なことになるのはイヤだな。
言語聴覚士、辞めたいですか? でも辞めるの、勇気いりますよね。
ぼくは元言語聴覚士です。11年続けた末に、廃業して無職になりました。
今回は、実際に言語聴覚士を辞めたぼくが、3年後の現在どうなっているかをお伝えします。結論から言うと「最高」です。心から辞めてよかったと思っています。
「言語聴覚士辞めようか、めちゃ迷っている」
「辞めた後、どんな可能性があるか知りたい」
「働き方がどう変わるのか知りたい」
という方はぜひ読んでみてください。
まずは簡単に、ぼくの経歴
2018年3月に11年勤めた病院を退職。言語聴覚士も辞めていったん無職になりました。その後、勉強しながらWeb制作やデザインで細々と稼ぐフリーランスを1年半くらい。
現在は大手グループ企業のWebマーケティング担当をしています。2022年9月現在、勤続2年10ヶ月です。
今回、言語聴覚士だった頃と比較するのは、Webマーケティングをする現在の様子。
今でこそ慣れましたが、転職した当初は「業界変わると労働環境ってこんなに変わるの!?」と驚くことばかりでした。
言語聴覚士は辞めてよかったです
言語聴覚士は辞めて本当によかったです。戻ろうと思ったことは1秒もありません。
職種の良し悪しではなく、自分に合わないことを直視せず仕事を続けていたのが問題でした。
言語聴覚士辞めてよかったと言える理由
辞めてよかったと言える理由はこんなにあります。
- 断然働きやすくなった
- 意欲的に勉強できる
- 身体の調子がよくなった
- 成果が積み上げられる
- 成長を実感できる
- 収入がアップしやすい
断然働きやすくなった
現在の職場で残業はほぼありません。残業するのはよっぽどのことで、ふつうは17時ピッタリに退勤します。
病院では残業するのが当たり前でした。そして、きちんと残業代がつかないもの当たり前でした。
Webマーケティングならリモートワークでも働けます。コロナ禍の昨今でこれは非常に大きい。決定するのは会社ですが、選択肢があるのはいいですよね。
病院の時は理不尽なヒエラルキーを甘んじて受け入れるしかありませんでした。現在の職場でも役職による上下関係はありますが、理不尽な扱いを受けて悔しい思いをすることはなくなりました。
休みもとりやすくなりました。メールで連絡して勤怠管理システムで申請すればOK。
病院ではいろんな人の許可が必要で、休みはとても取りにくかったです。結果、有給休暇は消化しきれずに消えていきました。
意欲的に勉強できる
言語聴覚士だった頃、勉強はまったくやる気になりませんでした。自分が怠けているだけかと思いましたが、相性の問題でした。仕事のためとはいえ、興味もないことを学ぶのはつらすぎます。
Webマーケティングは成り行きで始めましたが、実務に生かすことを想定しながら学べるので自分に合っていました。学んでいて楽しいかどうかは、適職を判断するバロメーターになると思います。
勤務時間外に忘れたい仕事なら辞めた方がいいでしょうね。伸びしろがありません。
身体の調子がよくなった
病院勤務時代は、週に1、2回吐きそうなほどの頭痛に悩まされていました。今はまったくありません。
身体はよくわかっていて、ヤバそうならサインを出してくれます。つい我慢してしまいがちですが、不調を軽く見てはいけません。
成果が積み上げられる
Webマーケティングは自分が出した成果を数字で表すことができます。まとめておくとアピールの材料になるので、転職や新しい仕事にもチャレンジしやすいです。
言語聴覚士は売り上げや集客につながる成果が出しにくい職業です。医者から処方された患者さんにひたすらリハビリを提供するだけだから、無理もありません。
ずっと言語聴覚士をやっていくならそれでいいですが、辞めた時、何も残らないので注意しましょう。絶望します。
学会発表は成果と言えるかもしれませんが、売上に直結しないので雇用する側にとってメリットになるかは疑問です。「とにかくがんばる」で続けていると、いつか詰みます。
成長を実感できるようになった
Webマーケティング職についている現在は1年前と比べて、明らかにできることが増えているし考え方も変わってきています。
「こうなりたい」「こういうことができるようになりたい」というイメージが明確に持てるようになりました。
病院勤務だった頃は、3年目以降、同じことを繰り返している感覚でした。STとして向上心がなかったので、これはしょうがないですね。
収入アップがしやすくなった
病院では入社した時から昇給のペースが決まっていました。成果や実績は考慮されません。だから収入が増やせるイメージがまったくありませんでした。
できることといえば、せいぜい労働組合でがんばるくらい。副業しようにも、給料以外で現金が得られる方法なんてありません。
Webマーケティングはどの業界でも使えるスキルなので、転職によって収入を上げることもできるし、会社で実績をアピールして交渉することもできます。
副業でも使えますから、会社の給与が振るわなくても自分でがんばればなんとかなります。国家資格より自分で稼げるスキルです。
言語聴覚士辞めてよくなかったこと
あえていうなら、病院やめた直後から今の会社に転職するまではキツかったです。それでも「言語聴覚士辞めなきゃよかった」とは1ミリも思っていませんが。
ぼくは病院でものすごく消耗していた分、無職やフリーランスのキツさを受け入れられました。どんなにキツくても病院で働いてた時よりずっとマシと思えたのです。
誰にでも許容できるものではありませんから、無計画に辞めるのはぜんぜんオススメしないです。
辞めるなら、辞めた後の準備はしておきましょう。具体的には勉強と貯金。できそうなら、在職中からスキルを身につけて副業で稼いでみるといいですよ。
ぼくはブログアフィリエイトにトライして、身につけたライティングスキルでWebメディアのライターになれました。ライティングスキルはWebマーケティングでもめちゃくちゃ役に立ってます。
何もできることがないなら、ライティングはおすすめです。ぼくが作ったSEOライティングのコースがあります。Webメディアのライターでもやっていける力が身につくのでよければどうぞ。
まとめ
言語聴覚士だった頃と、辞めて3年経った現在とを比べてみました。
ぼくの病院勤務時代の1番の後悔は、自分を大切にしなかったことです。お金の心配や世間体、周りのしょうもない人間関係を気にして選択をずっと先延ばしにしてしまっていました。
本当にもったいなかったです。あなたはぜひ自分を大切にできる選択をしてください。