革靴の色が褪せてくたびれてきたな。。。修理屋さんに行かずに自分で直せないかな?
いつも仕事で履いている革靴。毎日履いていると、どうしても色が褪せてくたびれてきます。
履き慣れた靴もこのまま放っておけば、履き潰して捨てるだけ。。。
でも自分で直せるなら、きれいなままでこれからも長く履き続けられるかもしれませんよね?
この記事では、色落ちしてしまった黒い革靴をきれいに復活させる方法を解説します。
作業時間は10分。靴の色を直すなんてむずかしそうですが、じつはまったくはじめての人でも簡単にできます。
- 履き慣れた靴をこれからも大切に履き続けたい
- 色褪せてしまった革靴を買った時のようにきれいな黒にしたい
- 靴の手入れの仕方を知りたい
とお考えの方はぜひ最後まで読んでください。
修理屋さんに頼んだ場合との比較もありますので、自分でやってみるか検討する際の参考にどうぞ。
今回補修する黒い革靴
ASICS WALKINGの「ランウォーク」。走れる革靴として有名で、もう3年ほど履いています。
ぱっと見はきれいですが、全体的に買った当初の黒さが薄くなってきており、部分的に色が剥げてしまったところも。
なんか靴がくたびれてると、自分もくたびれた会社員になってるみたい。。。
そんなことではいかん!と思うので、自分で直していきたいと思います。
靴がきれいになると、自分の気分も変わるので。
黒い革靴の色の補修に使う道具
革靴の色補修に使う道具は以下の6点。
シューツリー以外は、『M.モゥブレィ』の製品です。普段の革靴のお手入れでも使っていて品質がよかったので、『M.モゥブレィ』で揃えました。
まずシューツリーと豚毛ブラシ、あとモゥブレイのデリケートクリームだけ揃えておきましょう。これだけで革靴の簡単なメンテナンスができます。もっとしっかりやりたくなったら他のものも購入すればOKです。
黒い革靴の色落ちを直す手順
では、革靴を黒い色にしていきましょう。
靴の色補修作業の場所は自宅の居間でも大丈夫です。新聞紙を敷いて作業しましょう。この記事の通りやれば、部屋も手も汚れません。
1. 靴紐をとる
細部まで作業しやすくするため靴紐を抜き取ります。
2.ブラッシング
シューツリーを入れて形を整えた上で、馬毛ブラシで埃やゴミを落とします。
シューツリーを入れると靴がしっかり伸びてブラシが当てやすくなる他、後でクリームを塗る時も持ち手になって手が汚れません。
3.汚れを落とす
ステインリムーバーを布に含ませて拭きます。10円玉くらいの少量でOKですが、乾いたらその都度足して全体に行き渡らせます。
4.クリームを塗る
ペネトレイトブラシでクリームを塗り込んでいきます。
付けるのは豆粒くらいで十分。
ぐるぐると小さい円を描くように。
色が剥げていたり傷がついているところは入念に行います。
5.ブラッシング
馬毛ブラシでクリームを均等に行き渡らせます。
ゴシゴシするというより、ザッザッと一方向に飛ばすイメージで。
この段階でちょっとツヤが出てきますが、それほどではありません。でもがっかりしないでください。
6.磨く
布で磨きます。残ったクリームを拭き取るイメージで。
ここでガラッと靴の雰囲気が変わって黒光りし始めます。ぜひここを楽しみに作業を進めてみてください。
革靴の手入れをしてみた結果
写真だとわかりにくいのですが、比較してみます。
まずビフォアがこちら。
そしてアフターがこれ。ビフォアに比べて白く光っている部分が増えています。
さらに向かって左がビフォアで、靴紐がない右がアフター。
左は黒がぼんやりしているのに対して、右はややシャープに写っています。
擦れてしまっていた踵もきれいに黒くなっています(これは両方ともアフター)。
実物で比べるともっとはっきり違いがわかります。文字どおり靴が蘇ったと感じられるはず。
革靴の色あせ修理をお店に頼んだら?
今回やったのはいわゆる「靴磨き」です。お店で頼んだらいくらかかるか調べてみました。
- MISTER MINIT:550〜3300円
- 靴専科:1100円
- 靴みがき本舗:2160円
- Brift H(ブリフトアッシュ):4400円
お店やサービス内容にもよりますが、靴磨きの料金は1000〜3000円がコア。
びっくりするほど高いわけではないものの、頻繁にやってもらうのはためらう価格帯かなと思います。
- 革靴は1足しかない
- 靴磨きは年に数回程度で十分
- 靴磨き道具を家に置きたくない
- 靴磨きを自分でやりたくない
という人はお店で頼んだ方がいいかもしれません。
反対にこんな人は自分でやった方がコスパよしです。
- 革靴が何足かある
- 靴磨きを1、2ヶ月に1度やりたい
- 革靴は自分できれいにしたい
- 靴磨きができるお店が近くにない
お店があったとしてもわざわざ行くのは面倒です。それなら自分でやってしまうのが早いかなと、今回やってみて思いました。
今回補修に使った道具の費用
今回使った道具の総額は5500円ほど。
もしあなたがすでにシューツリーやブラシをお持ちなら、出費はシューケアクリームなどを買い足す分だけ。2000円台で済むはずです。
お店に頼んだ場合の1回分の費用で、靴をきれいに保つことができます。
こまめに手入れしたい人は自分でやったほうが、時間もお金も節約できますね。
ちなみに、ぼくは道具をすべて単品で揃えたのですが、お得なセット売りもあることを後で知りました。
これならシューツリー以外の道具が3000円以内ですべて揃います。
ぶっちゃけシューツリーは100円ショップでも買えるので、ぼくが今から始めるならこのセットを買いますね。
エムモゥブレイのセットもありますが、残念ながら馬毛ブラシでなく化繊ブラシでした。セットなら断然サフィールを推します!
素人が自分で革靴の色を補修してみた感想
じつは今回初めてやってみたのですが、「素人がやってもこんなにきれいになるのか!」が正直な感想です。
おかげで灰色だった革靴が黒光してウハウハしています(笑)。
こんなに簡単ならもっと早くやっておけば、靴へのダメージも防げたかもしれません。
長持ちさせたいなら、手入れは早めに始めたほうがいいですね。
3年も履いてまだぜんぜん履けるけれど、ちょっとみっともないなと思っていましたが、こんなに良くなるならまだまだ履き続けられます。
古い靴を捨てるか、新しい靴を買うかと悩まなくて済みました。
まとめ
以上、黒い革靴の色落ちを自分で直す方法についてお伝えしました。
革靴の手入れは難しそうですが、決して専門的なスキルではありません。
はじめに道具を3000円ちょっとで揃えたら、あとはほぼ磨き放題でコストは下がっていく一方です。
お掃除レベルでできてお店より断然安くて早いので、ぜひやってみてください。
靴は意外と見られています。