こんにちは。カトヒサです。
ノマドワークってかっこいいわよね。あたしもやってみたいわぁ〜。
会社に勤めていると、そんなふうに思うかもしれません。
が、実際やってみるとそんなにいいものではありませんでした。
「せっかくWeb系フリーランスなんだから」と思って1ヶ月間海外で試したところ、作業効率は家よりあきらかに低下。
旅するノマドゆえのリスクがあることもわかりました。
今回はタイ、マレーシアで1ヶ月ほどノマドをやってみた経験を踏まえて、ノマドワークの辛いところを解説します。
「次にやるならこうする」というアイデアも共有するので、ご検討中の方は参考にしてみてください。
ではいってみましょう。
こんなはずじゃなかった。海外ノマドワークの現実
「作業効率がかえって落ちた」
海外でノマドワークをすると、
- 移動
- 作業にいい場所の確保
が必須です。
どちらも家にいたらしなくていいことです。
場所が変わると毎回環境に適応しなければならず、頻繁だと作業どころではなくなってしまいます。
旅先のことなので、いつも近場でいい作業場所が確保できるとはかぎりません。
移動と作業場所の確保に使う労力は思っていたより大きかったですね。
「移動中はまともに作業できない」
ノマドワーカーは
「どこでも仕事ができる=移動中も仕事できる」
というイメージでしたが、間違いでした。
飛行機やバスの座席はPCを広げるには狭く、資料も広げられません。
膝上での作業は疲れやすいので集中もしづらい。
ぼくの場合、移動中の作業はスマホでできるブログの構成や原稿を書くくらいでしたね。
緊急の場合は対応するしかないですが、それ以外はゆっくりしながら移動したいものです。
「機材トラブルに激弱」
旅に出ると家にいる時より機材の故障、盗難のリスクが跳ね上がります。
自分に限ってそんなことはないと考えがちですが、実際、ぼくはマレーシアで荷物を全部盗られました。
PCは現地でも買えるんじゃないの?
買えるんですが、今回はクレジットカードも取られたため新しく買うことはできず。
買えないですが、いちおうバンコクのアップルストアにいってみました。
タイでMacBookを買うとキーボードがタイ文字です。盲点でした。
ぼくはこれを許容できなかったので、お金があったとしても現地調達はしなかったと思います。
1ヶ月PCなしとなった結果、仕事もスキルアップもすべてストップしました。
フリーランスになりたての時期は移動によるリスクを避けて、仕事に集中すべきだったかもしれません。
「時間感覚がおかしくなる」
海外に出ると日本と時差があるうえに生活のリズムが定まりにくいです。
時間の感じ方がおかしいので、滞在中はずっと作業がはかどっているのかよくわかりませんでした。
「夜に眠れなくなった」という人もいました。
時間の問題はなかなか闇が深いです。
「人に会える」のが海外ノマド最大のメリット
デメリットばかり書いてきましたが、「人に会うチャンスが激増する」のは紛れもなくノマドワークのメリットです。
もちろん会いたい人がいそうなところに出向く必要はあります。
ぼくはバンコクで「iSaraハウス」というシェアハウスでお世話になり、ありがたいことに、なかなかお会いできない方々とたくさん話すことができました。
でも、会ってどうするの? いいこと教えてもらえるわけでもないんでしょ?
会ったところで雑談したり行動を見ていたりするだけですが、自分の行動や思考を変えるだけのインパクトは十分あるんですよね。
おたがい顔がわかっていればツイッターで質問もしやすくなります。
人の集まる環境にさっと入っていけるのはノマドのいいところですね。
海外ノマドワークで失敗しないために気をつけるべきこと
理想だけを思い描いて海外に行っても、ノマドワークは辛いだけです。
快適に過ごすなら、物理的にも気持ち的にも準備をしておいたほうがいいでしょう。
じゃあどんな準備をしたらいいかという話を最後に書きます。
ドミトリーじゃなく部屋に泊まる
ぼくは宿泊費を抑えるためにドミトリーに泊まっていました。
ドミトリーだと部屋に作業できるスペースはありません。
ゆえに作業できるカフェやコワーキングスペースを探すことになります。
この問題はある程度きちんとした部屋に泊まれば解決できます。
ホテルならWiFiも電源も心配ありません。
こちらはマレーシアで滞在したホテルです。
2人で泊まれば一人1泊2000~2500円で済みます。
ドミトリーに泊まるとカフェやコワーキングスペースに課金するので、トータルでは部屋に泊まるのとあまり変わりません。
作業スペースを借りるつもりで部屋に泊まる方がはるかに効率的です。
拠点を作る
使い慣れている場所をいくつか作り、その間を移動するなら作業場所を探す手間はありません。
旅をするというより家を増やす感じです。
このスタイルならドミトリーでもシェアハウスでもかまわないと思います。
海外で物件を借りるのもありですね。
機材の盗難対策をしておく
機材については、盗難を前提に対策しておけば故障にも対応できます。
パスポート、スマホ、クレカは離さない
この3点があればなんとかなります。
いつでも肌身離さない意識が大切です。
外付けハードディスクがあればなおよし
できればバックアップ用のハードディスクも持ち歩きたいところです。
バックアップがあればPCを借りて作業できますし、新しく買ったPCで現状復帰も可能です。
Macにはタイムマシンという機能があり、ハードディスクから元のPCの設定を復元することが可能です。
タイムマシンに対応しているハードディスクを選んで使えばOK。
ちなみにぼくが使っているのはこちら。
盗難に遭ったとき一緒に盗まれて、車の窓から路上に投げ捨てられましたが無事でした。
頑丈さも折り紙付きで、おすすめです。
まとめ:海外ノマドワークは思っているより辛い。無理なく作業ができる環境づくりが快適さのポイント
以上、海外ノマドワークの大変なところと気をつけるべき点について解説しました。
上手にやれば仕事もプライベートも楽しめるスタイルなので、やってみたいと思ったらトライしてみてください。
ただし駆け出しの頃は仕事を覚えることに集中して、慣れてきたところでやってみるのがおすすめです。
そもそもフリーになるのも勇気がいると思います。
そんな方は以下の記事をどうぞ。
ぼくが医療職を捨ててフリーになったいきさつをまとめてあります。