御社のメルマガは定期的に配信できてますか?
集客に有効でも、作るのに負担がかかり過ぎるとメルマガは続きませんよね。
負担を最小限に押さえつつ継続してメルマガを配信するコツは、「制作手順をパターン化すること」です。
この記事ではメルマガの制作手順をステップバイステップで解説します。
最初は大変かもですが、この手順に従って5通ほど書けば、誰でも週1くらいのペースでメルマガが配信できるようになります。
ぼく自身、勤務する会社でWebマーケティングを担当しており、週に1、2本のペースで10ヶ月ほどメルマガを一人で配信してきました(2020年9月現在)。他の業務もある中での配信ですが、無理なく続けられています。
決まったフローに従うだけなので、効率的にメルマガが作れるようになりますよ。
メルマガを作る準備
準備でやることは3つあります。
1. ターゲット像を明確にする
メルマガのターゲットとは、登録している人たちのことです。
この人たちの年齢、性別、悩み、関心などを書き出して、ターゲット像を明確にします。いわゆるペルソナですね。
例えば女性向けの自然派ヘアケア用品のブランドなら以下のようになります。
- 30〜50代の女性
- 加齢による髪の変化に敏感
- 髪に負担が少ないヘアケア用品や方法を求めている
- 自然、天然素材を好む
- ケアに手間は惜しまない。できれば毎日自分でやりたい など
すでにターゲット像がよくわかっているなら、「こんな人に向けて書くぞ」と思い浮かべるだけでOKです。
ターゲット像はコロコロ変わらないと思いますので、この作業は次回から省略してもいいでしょう。
基本的なターゲット像は固定しつつ「今回はキャリア志向の女性に絞ろう」などの条件をときどき加えてみると、発信内容がバラエティ豊かになります。
2. メルマガの目的を決める
メルマガの目的とは、読んだ後に読者にとってもらう行動のことです。
- イベントに申し込む
- 資料請求をする
- サンプルに申し込む
- フロントエンドの商品を購入する など
目的はひとつだけきちんと決めてください。ここに向かってメルマガを書いていきます。
だからと言って、はじめからイベントや商品について書いたりはしません。詳しい書き方は後で解説します。
3. メルマガのテーマを決める
テーマとは「何について書くか」です。
ここで悩んでしまう方が多いと思います。ぼくも最初はかなり苦しみました(-_-;)
ちょっと思い出してほしいんですが、1と2でメルマガのターゲットと目的を決めましたよね?
じつは、これですでにテーマがある程度絞れています。例を挙げて説明しましょう。
- ターゲット:髪のボリュームダウンに悩む女性
- 目的:ボリュームアップ効果のあるシャンプーの無料サンプル申し込み
このターゲットと目的ならストレートにシャンプーの優れているところについて書いてもいいかもしれませんが、読んでくれる人が「すでに髪のボリュームダウンに悩んでいる人」あるいは「シャンプーに関心のある人」だけに限定されてしまいます。
より多くの人に「自分のことかも!」と思ってもらうには、ボリュームアップシャンプーを目的にしつつ、テーマはやや広く設定する方がいいです。
例えば「髪にハリの出るシャンプーの見分け方」。
これなら現時点でボリュームが気になっていない人でも「そういえばうちはどうだったっけ?」と思ってくれそうです。
テーマの決め方には、他に「条件を足す」という方法もあります。例えば「季節性」。これから夏になるなら強い日差しや湿度、冬になるなら乾燥などを切り口にすれば、テーマが思い浮かびやすくなるはずです。
以上で準備は終わりです。
ではメルマガを書いていきましょう。
メルマガを書く
メルマガのコンテンツは「導入」「本文」「まとめ」で構成されています。
それぞれに中身をはめ込んでいくイメージです。
1. 導入の書き方
導入は読者がメールを読むか読まないかを判断する最重要部分です。
あまりゴテゴテと書くより「何がわかるのか」をさくっと伝えましょう。
- 読者の疑問
- ざっくりと疑問の答え
- この記事の内容
- ターゲットへの後押し
シンプルにこの4部で構成します。具体的に書いてみますね。
【読者の疑問】
ボリュームアップシャンプーは何を見て選べばいいかご存知ですか?
【ざっくりと疑問の答え】
じつは4つの成分に注目すれば、誰でも簡単に髪にハリとコシを与えてくれるシャンプーを選ぶことができます。
【この記事の内容】
このメールでは「髪にハリの出るシャンプーの見分け方」をご紹介します。
【ターゲットへの後押し】
髪のボリュームアップに適したシャンプーを選びたいという方はぜひ読んでみてください。
ターゲットへの後押しは、書いておくと「自分のことだ!」とより強く意識してもらえます。
「ところでタイトルは?」と思っているかもしれませんが、タイトルは導入ができた段階で決めます。
というか導入ができたら自然に決まります。「この記事の内容」がそのままタイトルになるからです。
上の例なら「髪にハリのでるシャンプーの見分け方」ですね。
はじめに考えてもOKですが、個人的には読者の疑問から順番に考えていくほうが流れが自然でおすすめです。
2. 本文の書き方
疑問の答えを箇条書きにすれば、それが見出しになります。
ボリュームアップシャンプーの例なら、注目すべき4つの成分である「ノンシリコン」「パンテノール」「高分子ポリマー」「サリチル酸」が見出しとなります。
■ノンシリコン
毛が細くてボリュームが出にくい方は「ノンシリコン」を選んでください。ノンシリコンは髪をコーティングしない分、根元がふわっと立ち上がってボリュームアップして見えます。
見分け方は「ノンシリコン」あるいは「ノンシリコーン処方」という記載を探すだけです。
見つからない場合は「シリカ」「シリル」「シラン」「シロキ」のつく成分がないかチェックしましょう。
あったらシリコン配合と考えて避けます。
■パンテノール
×××××××××××××。×××××××××××××。×××××××××××××。
■高分子ポリマー
×××××××××××××。×××××××××××××。×××××××××××××。
■サリチル酸×××××××××××××。×××××××××××××。×××××××××××××。
「文章をたくさん書かないと」と気負わなくて大丈夫。ひと段落3から5文あれば、要点は伝わります。
また起承転結的な流れは不要。読者はゆっくり読んでくれませんので、重要な情報をシンプルに伝えます。
3. まとめの書き方
最後に「まとめ」を書きます。まとめも以下の型にはめ込むだけです。
- 定型文「以上、〇〇についてお伝えしました」
- 内容の要約
- 目的への誘導
具体的に書いてみます。
■まとめ
【定型文】
以上、「髪にハリの出るシャンプーの見分け方」についてお伝えしました。
【内容の要約】「ノンシリコン」「パンテノール」「高分子ポリマー」「サリチル酸」に着目すれば、どなたでもボリュームアップに適したシャンプーが選べます。
【目的への誘導】今、当店では新発売のボリュームアップシャンプーの無料サンプルプレゼントキャンペーンを実施中です。
お申し込みはこちらから。
4つの成分もパッケージ裏面でぜひチェックしてみてください(笑)
見ての通り、商品やサービスについて書くのは最後の数行だけです。
ここまで読んでくれた人ならコンテンツで十分に興味関心を喚起できているので、これだけでいいんですよね。
より詳しく知りたい方のために、コンテンツが終わった後に商品の説明を入れるのはアリです。ただし入れすぎると「このメルマガ、全然終わらない」とうんざりされてしまうので、ほどほどに。
メルマガの全体像
最後にメルマガの全体像を載せておきます。
型にはめて作っただけですが、ちゃんとコンテンツになっていることがおわかりいただけると思います。
タイトル「髪にハリのでるシャンプーの見分け方」
ボリュームアップシャンプーは何を見て選べばいいかご存知ですか?じつは4つの成分に注目すれば、誰でも簡単に髪にハリとコシを与えてくれるシャンプーを選ぶことができます。
このメールでは「髪にハリの出るシャンプーの見分け方」をご紹介します。
髪のボリュームアップに適したシャンプーを選びたいという方はぜひ読んでみてください。
■ノンシリコン
毛が細くてボリュームが出にくい方は「ノンシリコン」を選んでください。ノンシリコンは髪をコーティングしない分、根元がふわっと立ち上がってボリュームアップして見えます。
見分け方はパッケージの成分表示で「ノンシリコン」あるいは「ノンシリコーン処方」という記載を探すだけです。
見つからない場合は「シリカ」「シリル」「シラン」「シロキ」のつく成分がないかチェックしましょう。
あったらシリコン配合なので除外します。
■パンテノール
×××××××××××××。×××××××××××××。×××××××××××××。
■高分子ポリマー
×××××××××××××。×××××××××××××。×××××××××××××。
■サリチル酸×××××××××××××。×××××××××××××。×××××××××××××。
■まとめ以上、「髪にハリの出るシャンプーの見分け方」についてお伝えしました。
「ノンシリコン」「パンテノール」「高分子ポリマー」「サリチル酸」に着目すれば、どなたでもボリュームアップに適したシャンプーが選べます。
今、当店では新発売のボリュームアップシャンプーの無料サンプルプレゼントキャンペーンを実施中です。お申し込みはこちらから。
4つの成分もパッケージ裏面でぜひチェックしてみてください(笑)
まとめ
以上、メルマガの作成手順を解説しました。
メルマガは告知に使われることが圧倒的に多く、コンテンツを配信できている会社は非常に少ないです。
背景にはコンテンツを継続的に作り出すことのむずかしさがあると思われます。
しかし本記事で紹介した手順を踏めば、コンテンツを配信しつつ目的に誘導できるメルマガが作り続けられるはずです。
今回は「作る」ことに焦点を当てましたが、メルマガは届かなければ読んでもらえません。
メルマガが届かないことは、あなたが思っている以上に起こり得ます。
そんなトラブルを回避するコツも以下の記事にまとめていますので、よろしければ読んでみてください。
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