こんにちは。カトー(@hisayosky)です。
一瞬で大損しそう。
って思いますよね。ぼくもそう思ってました。
一瞬で大損するというのは本当でもウソでもあります。
「やりようによっては一瞬で大損することもある」というのが正しいです。
ではなぜ一瞬で大損するかもしれないか、理由がわかりますか?
答えは「自分でもっている資金(自己資金)よりずっと大きい額を取引できるから」です。
取引額が大きくなればなるほど損失が膨らむスピードも速くなります。
反対に利益が大きくなるのも早いわけでして、これが一攫千金みたいに言われる理由ですね。
でもそんなにうまくはいかないので一攫千金はあきらめましょう(笑)
ここでは話を損失に限定します。
FXというか投資全般においては利益を上げることよりも資金を守ることのほうが圧倒的に大事だからです。
今回はFXの怖さの理由を解説します。怖さの理由がわかれば「怖くないやり方」が見えてきますよ。
ではいってみましょう。
なぜFXでは自己資金以上の取引ができるのか?
FXはいわゆる「両替」ではありません。感覚的には「物販」に近いです。
品物の場合いくらかの手付金を払って品物を仕入れたのち、値段が上がるのを待って売ります。
売って得た代金から手付金を返し、残った分が利益になります。
これと同じことを「外貨」という品物でやるのがFXです。
FXでは外貨を売ったり買ったりしますが、実際に外貨を買い取っているわけではありません。
手付金を払って預かっているだけです。
わずかな手付金を払うだけなので、小さい自己資金でも多額の外貨を動かせるのです。
FXの証拠金は取引額のわずか4%
品物の例で「手付金」が出てきましたが、FXではこれを「証拠金」といいます。
「米ドルを1万ドル仕入れいたいなあ」
と思ったとき、どのくらい証拠金を払えばいいでしょう。
2018年現在、多くのFX会社は「取引額の4%」を証拠金としています。
1USドル=100円とすると、1万USドル仕入れるには
1万USドル × 100円 =100万円
100万円の4%が証拠金ですから
100万円 × 0.04 =4万円 が必要となります。
証拠金で取引できるおかげで、たった4万円で100万円相当のUSドルを仕入れられるのです。
FXで損をする仕組みを知ろう
では1ドル=100円のときに証拠金を払って1万USドル仕入れたとしましょう。
このとき1万USドルの価値は
1万USドル × 100円 =100万円 ですね。
ところが運悪く仕入れたあとに1ドル=99円になりました。
仕入れた1万ドルの価値は
1万USドル × 99円 =99万円 になってしまいました。
USドルをこの時点で売ると手元には99万円が入りますが、ここから仕入れ値の100万円を納めなければなりません。
99万円 - 100万円 =-1万円
売り値が仕入れ値を下回ったので1万円マイナスになってしまいました。
これがFXにおける損失です。
もうすでにわけわかんないわ!!!
って方はこれだけ覚えておいてください。
為替レートが1円逆行したとき
- 1万USドル(1万単位)持っていたら、1万円の損失
- 1千USドル(1千単位)持っていたら、1千円の損失
FXでは通貨が1万あるいは1千単位で取引きされることが多いので、この2つだけ公式として覚えておけば大丈夫です。
FXの怖さ。2つの正体を知ろう
FXの怖さは2種類あります。
- 自己資金以上の損失が発生するかもしれないこと
- 損失の膨らむスピードが掛け算的に速くなっていくこと
くわしく説明しますね。
損失が自己資金以上になる?
1USドル=100円のとき、たったの4万円の証拠金で1万USドルが仕入れられます。
さっき説明したとおりです。
ってことも十分可能です。
証拠金が40万円あれば10万USドルでも仕入れることができます。
ところでさっき言ったことを覚えていますか?
為替レートが1円逆行した時、1万単位持っていたらー1万円
これに10万USドルを当てはめてみてください。
10万単位もっているときなら1円逆行したらマイナス10万円です。
かりに20円逆行したらマイナス200万円です。
損失が自己資金より大きくなってしまいました。
現実的には危ないところで強制的に手元の通貨を決済してしまう仕組みがあるので、損失が自己資金以上になることはまずありません(しかし起こり得ます)。
これを「強制決済(ロスカット)」といいます。
家や車など現物を売り買いしているなら最悪、価値がゼロになるだけです。
証拠金を預けて取引をするFXでは損失はゼロで終わらない可能性があることを覚えておきましょう。
損失が膨らむスピードが速い?
上の例のように一度に10万USドルも仕入れたら、あっという間に損失が膨らむ可能性があります。
USドルが1円逆行したとき1万USドルもっているだけなら損失は1万円ですが、10万USドルもっていれば損失は10万円です。
取引する量が10倍になれば資金を失う速さも10倍になります。
証拠金で取引するおかげでFXでは自己資金より大きな金額を動かせます。
しかし証拠金取引はもろ刃の剣です。
「大きな金額を動かす=大きなリスクを抱える」と考えましょう。
FXの怖さをコントロールする方法
FXには損失がものすごいスピードで膨らむかもしれない怖さがあります。
でもこの怖さは簡単にかぎりなく小さくすることができます。
取引する単位を小さくすればいいのです。
1万USドルしかもたなければ10円逆行しても損失は10万円です。
1千USドルだと10円逆行しても損失はわずか1万円です。
つまり小さくそーっとやれば「FXで瞬時に資金が消えた!!」なんてことにはならないわけです。
FX会社選びで押さえておきたいたった一つのポイント
FXをやるからには利益を出したいと思いますが、まずは「なるべく損しないやり方」を身に付けることです。
この点においてFX会社選びで気をつけるべきポイントは「通貨の取引単位の大きさ」です。
個人的には1000通貨単位で取引ができればOKと考えています。
もっと小さい単位が用意されている会社もありますが、あまり小さすぎると利益もほとんど出ないので1000通貨単位くらいがちょうどいいです。
「みんなのFX」
まとめ:FXはたしかに怖い。でも怖いのは取引量が多くなったときだけ
- 証拠金で取引できるのはもろ刃の剣。武器にもリスクにもなる
- 取引量が大きい=リスクも大きい
- FX会社は1000通貨単位で取引できるところを選ぶ
- 投資はあくまで自己責任で
▼最後まで読んでくれたあなたにおすすめの記事
投資スキルを身につけるなら会社員がベストと言える3つの理由