こんにちは。カトヒサ(@hisayosky)です。
この記事を読んでいるのは、おそらくファイナンシャルプランナー3級試験を受けようとしている方と思います。しかも
計算問題はどうも苦手・・・
と思っているのではないでしょうか。
今回は「債券利回りの計算問題」に絞って、まったく機械的に問題を解く方法を解説します。
債券利回りには4つ種類がありますが、これはぶっちゃけ覚えなくていいです。
債券利回りが何なのかさえ知る必要はありません。
ちょっと待って!
ぼくはきちんと内容も理解した上で計算問題が解きたいんだよ!
という方はこれ以上記事を読まないでください。
「どんな方法でもいい! とにかく債券利回りの計算問題で失点したくない!」
という方に向けて解説します。
本当に機械的に解けますから、計算問題に苦手意識のある方はぜひ試してみてください。
ちなみにですが、ぼくは独学にて2017年5月試験で3級に一発合格しています。
今回ご紹介する計算問題のやり方は当時ぼくが使っていたものですから、実用性はあるかと思います。
ではいってみましょう。
債券利回り計算の覚え方。式は共通部分の形だけ覚えればOK!
債券利回りには
- 直接利回り
- 応募者利回り
- 最終利回り
- 所有期間利回り
の4種類があります。
それぞれに計算式がありまして、ぜんぶ並べるとこうなります。
もう覚えられませんね(笑)
ですが、上3つの計算式にはよく見ると共通点があります。
まとめるとこうなります。
ぜんぶこのパターンに当てはまります。利回りの種類は関係ありません。
あとはここに数字を当てはめていくだけで計算式ができあがる、というわけです。
では具体的に問題を解く手順を説明しますね。
債券利回り計算の解き方。順番に数字をはめ込んでいこう
この問題を解いていきましょう。
ステップ1「線を2本引く」
まず線を引きます。上は短く、下は長く、平行に引くだけです。
ステップ2「左から『+』『ー』を書く」
何も考えず上の線のところに「+」と「ー」を書いてください。
書く場所を間違えないように「左からプラスマイナス」と覚えましょう。
ステップ3「『購入』を探す」
ここが最重要ステップです。
赤い枠には同じ数字が入ります。「購入価格」か「発行価格」です。
問題文を見たらとりあえず「購入」もしくは「買い付け」という言葉を探しましょう。
例題を見てみると、
表面利率3%、償還期限4年の利付債券を額面100円あたり101.5円で購入した場合の応募者利回りは何%か?
ここにありますね。
これで購入した価格がわかります。この問題なら「101.5円」なので式に書き入れます。
「発行」という言葉を探しましょう。
出題頻度は高くないので、基本的には「購入」もしくは「買い付け」をマークでいいと思います。
ステップ4「『年』を探す」
青いところには「年」のつく数字が入ります。
問題文を見ると、
表面利率3%、償還期限4年の利付債券を額面100円あたり101.5円で購入した場合の応募者利回りは何%か?
「4年」しかありませんね。
何も考えず入れてしまいましょう。
「年」はたいがい問題文にひとつしかありません。ここは他の数字と取り違えようがありません。
ステップ5「『円』を探す」
次は緑のところに「円」のつく数字を入れます。
「円」のつく数字は問題文に2つありますが、最初に「購入」で使ったものは除外します。
すると選択肢は1つだけです。
表面利率3%、償還期限4年の利付債券を額面100円あたり101.5円で購入した場合の応募者利回りは何%か?
「101.5円」以外には「100円」しかありませんので、これを入れましょう。
ステップ3が間違っていなければステップ5は間違えようがありません。
ゆえにステップ3が「最重要」なのです。
ステップ6「「%」を探す」
これが最終ステップです。黄色いところに「%」の数字を入れます。
表面利率3%、償還期限4年の利付債券を額面100円あたり101.5円で購入した場合の応募者利回りは何%か?
ここまでくると使っていない数字は「%」だけですね。迷わずに入れられると思います。
「%」の数字はそのまま書いてOKです。「3%」なら「3」と書けばいいです。
「×100」を忘れずに計算すると、答えは「2.586%」となります。
こんな感じで型を作って数字をはめ込んでいけば債券利回りの計算問題は機械的に解けます。
3問くらい練習すると手順がわかってくるはずです。
繰り返しますが「ステップ3」が最重要です。ここさえ間違えなかったら大丈夫ですよ。
「直接利回り」問題の見分け方
直接利回りの問題だけは上の解き方では解けません。必要な数字が足りないからです。
ですので「数字が足りない!」と思ったら「これは直接利回りの問題だな」と判断して、計算式を切り替えましょう。
直接利回りの問題では数字が2つしか出てきません。
このパターンで覚えてしまいましょう。
どっちが下か迷ったら「縁(円)の下の力持ち」と覚えておいてください(つまり「円」が下)。
例題の答えは
「0.98%」となります。上の問題に比べるととてもシンプルですね。
債券利回りの問題は「型にはめ込む」だけ
以上のように債券利回りの計算問題は完全に機械的に解くことができます。
「とにかく問題が解けるようになれればいい!」という方は解説した型を繰り返し使ってみてください。
試験ですから、個人的には「とにかく解くこと」にフォーカスしてもいいと思いますよ。
まとめ:FP3級の債券利回り計算はとにかく型を覚える。最重要は「購入価格(もしくは発行価格)」を間違えないこと
「債券利回りの問題だ!」と思ったら
- 線を2本引く
- 「+」「ー」を書く
- 「購入」を探す
- 「年」を探す
- 残っている「円」を探す
- 「%」を探す
▼最後まで読んでくれたあなたにおすすめの記事
お金の運用方法と考え方がわかる本を2冊セットで紹介します【知識ゼロでOK】