こんにちは。カトー(@hisayosky)です。
じつはここ1週間、床で寝ています。
床で寝られるわけないじゃない!
体痛くて寝るどころじゃないわよ!
ぼくも以前はそう思っていました。でも、いまはものすごく眠れています。
なぜ眠れるようになったのか。それは、
「床で眠れないのは床が硬いからではなく自分の体が硬いから」
と気づいたからです。
つまり、寝る直前に体をしっかり緩めておけば床でも平気で眠れるということです。
床で寝るようになって確実に体の調子はよくなっています。
追跡調査は必要ですが、現時点では布団に戻る理由はありません。
今回は、「床で寝る方法とコツ」について解説します。
経験をもとに書くので科学的な根拠は乏しいです。経験談として読んでいただけると幸いです。
ではいってみましょう。
- 4ヶ月経ってどうなったか追記しました(2018年10月15日)。
- 1年経ってどうなったか追記しました(2019年7月28日)。
- 4年経ってどうなったかを追記しました(2022年9月17日)。
床で寝てみようと思った理由
「布団でゆっくり寝られてなかった」からです。朝起きると体がバキバキでした。
とくにひどかったのは首と顎。起きると首から頭皮にかけてパツパツで寝た気がしない。
顎は寝ているときに強く噛み締めていたようで、起きた直後は顎関節がきしんでいるほどです。
こんなに布団で寝られないなら、ものは試しで床で寝てみるかと考えました。
ふつうなら床で寝ようなんて絶対に思いませんよね。
そのくらい深刻に眠れていませんでした。
床で寝てみた結果
実際床で寝てみたら、意外にも1日目は調子がよかったです。
- 起きたときに体がバキバキになっていない
- 腰の痛みがない
- 首から頭皮にかけてのパツパツ感が減った
- 顎関節のきしみがまったくなかった
ネット調べると「体が痛くて眠れなかった」などのコメントもあるので失敗も覚悟していましたが、ぼくは布団のときよりぜんぜんよかったです。
「うまく寝れると体の脱力がすごいんだな」と気づくほどに、よく眠れました。
ところが、毎日やってみるとうまくいきません。体が痛くで寝られない日も出てくるようになりました。
床で寝ること自体は可能だとしても、毎日安定して眠れないようでは困ります。
これを踏まえて本記事の結論は「床に直に寝るのはおすすめしないが、布団やベッドはやめていいんじゃない?」です。
じゃあどうするか? については【追記】で書いてますので、気になる方は先にそちらをどうぞ。
床で寝るポイントは「体圧の分散」
床で寝るにしても布団で寝るにしても、体が痛いのは「体圧が分散できていないから」。
言いかえると「床にどれだけ体がついているか」ということです。
体と床の接地面積が大きければ、それだけ圧力が分散します。
ぼくの場合、体が十分に緩んでいないときは後頭部と腰部を強く床に押し付けています。
反対に後頸部、背部、下肢は床から浮き上がっています。
このような姿勢だと腰の骨が床に当たって痛みが出ます。
逆に後頸部と背部と下肢が床につくほど体が緩んでいれば、痛いところなく寝られます。
つまり「体が緩んでいれば床でも眠れる」と考えられます。
体験的にも、体が床にベタッとついている日はすぐ眠れてましたね。
体を緩める方法
体を緩める上で大事なのは「どこをどうやって緩めるか」です。
ぼくの経験では、緩めるポイントは以下の2つ。
- 背部から腰部
- 股関節
ここが緩めば床で寝やすい体ができるはず。
緩める方法は、寝る前にストレッチでもいいでしょう。ぼくはストレッチポール使いました。
手軽に背部、腰部、股関節が緩められるので、個人的におすすめです。
使い方は以下の動画のとおり。
こちらの動画の1分37秒から4分20秒の運動を適当にやっています。時間は5分くらい。長くても10分以上にはなりません。
緩めたらそのまま寝てしまいましょう。電気も寝たままで消せるのが理想的です。
ストレッチポールをやる前に一度床で寝てみて、どこが押し付けられているか確認しておきましょう。うまく緩められていればストレッチ後、床に押し付けているところの圧力が減っているはず。
「床で寝る」はできない人もいる?
もし体が十分に緩められないなら、床で寝るのはやめた方がいいです。
例えばお年寄りのように、ある程度姿勢が固まってしまっている方には厳しいんじゃないかと。
逆に子どもは緩めなくても平気で床で寝られますよね。
誰にでもおすすめできるわけではありませんが、うまくできれば「床で寝る」は本当にいいですよ。
ただし、いろいろやってみて「直接床に寝るのはキツイな」と思ったのも事実なので、そのあたりを以下でお伝えします。
【追記】「床で寝る」を始めて4ヶ月経ったリアル(2018年10月15日)
床で寝るを始めて4ヶ月経ちました。現在は床で寝たり、寝なかったりです。
やってみて気づいたことを書きます。
枕は必要
枕はあったほうがよさそうです。
猫背の人はとくに仰向けで顎が上がってしまいやすいので、必須と思います。
ぼくは最初はなくてもよかったですが、続けるうちに起きた時に頭皮がパツパツになってしまいダメでした。
床で「うつ伏せ寝」は無理だった
たまにうつ伏せ寝がしたくなるのですが、さすがにダメでした。
頬骨が床に当たる痛みもさることならが、首を回さないと床にフィットしません。かなり辛い体勢になります。
また床で寝ると寝返りが打ちづらくなります。大腿骨の付け根が床に当たって邪魔をするからです。
この点でも床でのうつ伏せ寝は厳しいですね。
寝具の準備、片付けがラク
床で寝ると「寝ること」はとてもシンプルな作業になります。
布団がなければ布団の上げ下ろしがありません。これが想像以上にラクです。
寝るときは、掛け布団と枕を出すだけなので10秒で準備完了。
片付けるときも重い布団をたたんで持ち上げる必要がなく、やはり10秒で終わりです。
この軽やかさは感動モノでした。
寒くなってくるとツライ
秋も深まってくると、さすがに床に寝るのは寒いです。
しかし毛布を敷いておけば大丈夫です。うちは寒冷地ですが大丈夫でした。
毛布は床の硬さを適度に保ちつつ保温効果もあります。
また布団よりはるかに軽いので上げ下ろしもラクです。
そもそも床で寝ようと思ったのは、布団でよく眠れていなかったから。
「快適に眠る」のが目的なので、毛布を敷いて快適ならそれでいいと思っています。
【追記】「床で寝る」を始めて1年が経ったリアル(2018年7月28日)
冬の間は布団を使っていました。ここは寒冷地。毛布だけでもいけるかと思いましたがダメでした。
暖かくなってきたところで「床で寝る」を再開。現在は敷きバッドを床に敷いています。
調べると「直接床に寝るのはよくない」という意見もありますが、続けてみた感じでは決して悪くないです。
気になる人は「ローベッド」が床とベッドの折衷案でよいかもしれません。
ローベッドを使うかはさておき、なにも敷かずに寝るのは本当におすすめしません。
クッション性はなくてもいいですが「やわらかい感触」はあったほうがいい、というのがいまのところの結論です。
【追記】「床で寝る」を始めて4年後のリアル(2022年9月17日)
床で寝る生活が定着しております。3年目くらいの時に、とうとう敷布団を捨てました。
毛布を縦に二つ折りしたものを敷いて寝るのが、現在のスタイルです。
試行錯誤した結果、床と布団の間をとるようなスタイルに落ち着きました。
これだと骨が床に当たって痛いこともないですし、布団で寝ていた時のような腰痛もありません。うつ伏せ寝もできます。
寝具の上げ下ろしも楽なので、完成形かなと思っています。
ここまで眠ることにこだわるのは、起きている時間の価値を高めるのが睡眠だからです。おすすめ本も紹介しておきます。
まとめ:「床で寝る」コツは寝る直前に体を緩めておくこと。枕だけはあったほうがいい
以上、「床で寝る」を実践した結果についてお伝えしました。
床で寝るにはある程度体の緩みが必要そうですが、毎回寝る前のストレッチをするのも大変です。
個人的には「床に毛布を敷いて寝る」が最適解だったので、布団やベッドで眠れていないならこちらを試してみるのをおすすめします。
床で寝ることの良し悪しはわかりませんが、「布団やベッドがなくてもいい」のは自信を持っていえます。
あくまで個人の感想ですが、もしあなたが睡眠で悩んでいるなら参考にしてみてください。