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見ず知らずのフランス人を泊めたら、自分を変える方法なんていらないとわかった

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リトルカトー
他人は変えられない。

変えられるのは自分だけなんていうけどさ、自分変えるのだって相当むずかしいでしょ。

どーするのこれ?

 

 

 

こんにちは。退職まで2カ月を切ったカトー(@hisaosky)です。

 

いまうちにはフランス人が泊まっています。カップルです。

ぜんぜん知らない人たちですが泊まってもらっています。

 

ぼくはcouchsurfingというサービスに登録しているので、たまに見ず知らずの外国人から「泊めてください」と連絡がくるのです。

couchsurfingとは、旅行者が現地のお宅に無償で泊めてもらうしくみ。ゲストとホストの相互的な信頼に依存している。たのしいっちゃたのしいし、あぶないっちゃあぶない。

 

話は変わりますが、ぼくは会社で人間関係のトラブルにあって以降2つのものを失いました。

ひとつは「時間」。もうひとつは「表情」です。

 

ぼくは現在も会社に在籍し、人間関係のトラブルも継続中です。

時間は過ぎていってしまうので取り戻しようがないですが、表情は取り戻せる可能性があります。が、正直ちょっとむりかなと思っていました。

表情がない時間が長すぎたからです。

 

トラブルが発生してから2年半が経とうとしています。基本的に週に5日出勤していますから表情のない時間の蓄積は相当なものです。膨大すぎて計算したくもありません。

 

だからこれはもう取り戻せないかもと思ったわけです。

 

でもそれは違いました。フランス人カップルがうちに来てから表情が戻っていることに気が付いたからです。

 

大事なことは「フランス人を家に泊める」ことではありません。

自分を変えようったって無理。かわりに環境を変えるほうが断然簡単、ということです。

 

 

自分を変えるのは他人を変えるのと同じくらい絶望的にむずかしい

よく「他人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ」といいます。

たしかにそうでしょう。でもね、現実的には自分を変えるのも相当大変です。それはもう「変えられない」と言ってしまっていいほどに。

ゆずれない一線があればなおさらです。人間関係のトラブルにはむしろ「ゆずれない一線」がつきものではないでしょうか。

 

ぼくの場合にも「ゆずれない一線」があります。

自分を変えるということはこの一線をゆずるということと思います。自分にはちょっとむずかしいです。

 

おそらくトラブルの相手も同じだろうと思います。結果として平行線の状況がいままで続いてしまっているわけですから。

 

 

まわりの人間に期待してもムダ。やってくれるのは「現状維持」だけ。

ぼくはしばらくの間、トラブルの当事者ではないまわりにいる人たちに期待していました。この状況を変えてくれるのではないかと思っていましたが、そうはなりませんでした残念ながら。

 

上司を含め何人かの人はぼくの状況に理解を示す言葉をかけてくれていたのでそんな期待をもったのですが、具体的な行動は一切ありませんでした。

やさしい言葉をかけてくれるものの基本なにがあっても容認するだけ。それがやさしさなのかどうかぼくにはわかりません。なんかちがう気はします。

本当によくないと思っているならよくないことを容認している場合じゃないでしょうに。

 

察するに「よくない」とはいいながら「しょうがない」と思っていたんじゃないかな。まあ責められません。信頼もしないけれども。

 

 

他人や自分を変えるより環境を変えるほうが簡単で、現状はがらりと変わる

他人は変わらない。変えてくれる他人もいない。そして自分も変えられない。これだと八方ふさがりですが、もう一つ変えられるものがありました。

環境です。

それを教えてくれたのが、たまたま泊めたフランス人カップルでした。

 

会社で消耗するうちにほとんどなくしたと思った表情は、見ず知らずのフランス人カップルを泊めただけで戻っていました。ご飯食べてお茶飲んでしゃべってただけでそれはもうあっさりと。会社のあれはなんだったんだというほどに。

 

リトルカトー
あれ? 時間の蓄積ってこんなに簡単にちゃらになるの?

 

この場合、フランス人カップルはぼくにとっての「環境」です。

環境とはつまり「人間関係」です。

 

今後も会社にとどまることにすれば環境は変わりません。

環境がかわらないのであれば、「他人」か「自分」の少なくともどちらかが変わらなければ人間関係は改善しません。

が、これは絶望的に無理。だったらいっそ環境ごと変えるのが手っ取り早いし効果も期待できそうです。

 

フランス人カップルは幸いとてもよい人たちでした。彼らとの関係はまだ浅いですが、いまのところ心地よいものです。彼らにはとても感謝しています。

 

心地よい環境に身を置くだけで、変えるのが困難と思われた自分さえ簡単に変わってしまいます。変えるとか変わらないとか、そういったことを知らないうちに飛び越えます。

自分を変えるって案外こういうことじゃないだろうか。

 

だから自分に原因を求めて自分を変える努力はしなくてもいいんじゃないかな。したければすればいいけれど。

 

 

人間関係を「変えられない」なら「入れ替える」という選択はアリ

この2年半の体験をふまえると他人はもとより「自分を変えよう」と思うことさえナンセンスな気がします。

自分も他人も含めて「人は変えられない」と割り切ってしまっていいんじゃないかと。

 

人間関係のトラブルが発生してどうにもならなくなったら逃げる。自分が悪くないと思うのであればなおさら自分を変えようとせず、別の場所に新しい人間関係を求めてもよいのではないでしょうか。

 

リトルカトー
そんなこと言ったって、簡単に会社はやめられないよー!

 

っていううちはまだがんばってみてもいいと思います。ぼくも簡単に辞める決心がついたわけではありません。いよいよダメだってなったら発想変えていいんじゃないのって話です。

 

もし「自分は悪くない」というのが間違っていたら、どこへ行ってもトラブルは続くでしょう。そこまでいったらやっと「納得して認められる」んじゃないでしょうか。

自分を変えるのはそれからのほうがきっと簡単。まあ、もし間違っていたら、ですけどね。

 

まとめ:納得できないなら自分を変えることにこだわらなくてもいいんじゃないの?

  • 変えられないものを変えようとしても、変えられなくて消耗するだけ。
  • 自分を変えるのは大変。環境が変われば知らないうちに変わってしまうものじゃないかな。
  • 自分に原因を求めてもいいけれど、納得できないなら「ない!」と言い切っていい。

 

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