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木製の小屋を自作する方法。刻みから柱の組み上げまで写真付きでお見せします

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こんにちは。カトー(@hisayosky)です。

木と土で小屋作りワークショップに参加しています。前回までにやったのはこちら。

 

11月3、4日はワークショップの3回目。

刻み作業(材木を切ったり穴をあけたりすること)の仕上げでした。

作業は順調に進み、2日目の最後には小屋の柱を組み上げるところまでいきました。

 

そのときの模様を作業のコツも交えつつお伝えします

ではいってみましょう。

 

目次

今回担当した部分

柱と梁(はり)を担当しました。

 

柱は途中までできてます。梁は墨付けまで完了。

ほかの参加者はそれぞれちがう箇所を作っています。

 

柱をつくる

前回、柱を途中まで作りました。あとは穴を3つあけるだけです。

新しいほぞ穴を開ける場所の図解

 

この穴は「ぬき」を通すための穴です。

ぬきを入れたところ

上の写真のように、柱と柱の間にわたす材木を「ぬき」といいます。構造を強くするために入れるものです。

では穴をあけていきます。

 

1.のみ立てをする

①②③④⑤の順で軽くのみを入れます。写真ではもうのみが入っています。

のみ立てををすると、ドリルで穴をあけたときに穴のまわりが傷つきません。やらないとバキッとはがれます(笑)

 

 

 

2.ドリルで穴をあける

数字の順に電気ドリルで穴をあけていきます。まず両端をあけて、あとは順番に中を削ります。

 

穴は材木の表と裏から半分ずつ削って貫通させます。

一方向から一気に貫通させると、バキッと穴のまわりの木材がはがれます。気をつけましょう。

ひと口メモ

割れのある材木はドリルの位置が定まらず、回転の勢いで吹っ飛ばされます。スイッチをちょいちょい押してドリルを低速で回しながら削りましょう。ある程度削れたらフルパワーで削ってOKです。

 

 

3.のみで穴を削る

のみで木を削るコツは「欲張らない」ことです。

 

厚く削ろうとすれば刃が木に食い込んでしまってびくとも動きません。

少しずつ削れば案外簡単に入っていきます。

 

のみのあて方のよしあしは音でもわかります。かなづちで叩いたときに「カツカツ」軽い音がするならOK。

コンコン」と響くような音がしたら力が跳ね返ってきているのでダメです。のみを木に打ち込んでいるようなものです。

力ずくでガンガンいくとのみが突き刺さって抜けなくなります。力を使ったらダメってことですね。

 

表と裏の両側から少しずつ削り、削った面をきれいに整えたら完成です。

 

以上の工程を3回繰り返しまして、柱ができました。

柱完成品

 

梁(はり)をつくる

この部分をつくります。

 

これが完成図。形が複雑でけっこう技がいります。

 

屋根を受けるところ

この7カ所を削ります。

 

まずのこぎりを斜めにいれます。

 

のみ立てしてからのみを入れていきます。

 

削るとのみいうより「割る」イメージで大胆に、ばりばりと木をはがしていきます。

 

おおざっぱに勾配ができたらのみを裏返しにあてて木目に沿って削っていきます。

ここはかなづちを使わず手で押して削ります。ちなみに表のままであてるとまったく削れません。

 

ひとつできました。以上の作業を5回繰り返します。

梁

 

受ける部分は完成です。

梁、完成

 

渡り顎

梁と梁ががっちりかみ合う部分を「渡り顎(わたりあご)」といいます。

 

青い矢印の箇所を削ります。

 

1.のこぎりを入れる

削りたい箇所の両端と真ん中にのこぎりを入れます。

 

2.のみを入れて木を大胆に削る

境界線に軽くのみを入れます。

 

中央から斜めに削ります。きれいじゃなくてOK。できたら反対側も削ります。

 

最後に残った山の部分を削って平らに整えます。

 

3.おおまかに削れたら木目に沿ってきれいに削る

あとは木目に沿ってノミできれいに削ります。ノミだけでも案外平らになるものです。

 

仕上げ

ちょっとした作業ですが、やっておかないと後で大変なことがあるので紹介します。

 

ほぞ穴

「くさび」が入れられるようにほぞ穴の出口を気持ち大きく削っておきます。

いまノミを入れている辺とその反対側の辺を削ります。

 

「くさび」はこれ。木に刺さっている薄い板です。

組み上げたときほぞが抜けないように「くさび」を入れます。

刺さっているのがくさび。

 

面取り

面取りとは「角をとること」です。

写真は渡り顎ですが、柱の角もほぞの角ものみやカンナで削っていきます。

面取りすると、ほぞが入れやすくなります。柱は角が取れるので安全かつ美しい仕上がり。

これで各パーツが完成しました。

 

木製の小屋の柱を組み上げてみました

設計通りに刻みができているか、組み上げてチェックします。

下から組んでいきます。

ポイントは材木の両端を同じくらいずつ同時に木槌で叩いて入れていくこと。片方を先に入れるともう片方が入らなくなります。

 

組み上がったら柱を立てます。

 

脚立を利用して梁と屋根を支える部分を組んでいきます。

 

屋根になる材木をのせます。今日は1本だけ。

無事、柱が組み上がりました!

 

次はいよいよ屋外にて基礎を設置し、小屋を組み立てます。

組み立て、壁塗りの様子はコチラの記事からどうぞ。ワークショップは最終回です。

 

まとめ:木製の小屋を自作するなら刻みはきれいに。スムーズに柱が組み上がります

以上、材木の刻みから柱の組み上げまでを写真付きで解説しました。

木にノコギリやノミを入れる作業は思っているほどむずかしくなく、慣れるとずっとできてしまいます。この記事を参考に見よう見まねでもかなりできるはずです。

いきなり小屋はハードル高いですが、小さなものからやってみてはいかがでしょう。

 

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