こちらの記事はdeuterの「SwitchbackⅡ」のレビューですが、基本的な機能は「SwitchbackⅢ」と違いがありません。
「SwitchbackⅢ」のご購入を検討中の方でも使用感などについて本記事を参考にしていただけると思います。
こんにちは。カトー(@hisayosky )です。
外出時にPCを持ち出す機会が増えたので、deuterの「Switchback Ⅱ」を購入しました。
現在(2018年4月)も使用していますが、とくに壊れるどころか型崩れもしていません。リュックのショルダーベルトを収納する部分もヘタレることなく使えています。とても頑丈なバッグです。
おもに13インチのパソコンを持ち運びつつ2泊程度の遠出に使用しています。
ぼくは荷物が少ないので2泊でも大丈夫ですが、多い人にはやや物足りない容量かもしれません。
ぼくが「SwitchbackⅡ」を購入した後、後継モデルの「SwitchbackⅢ」が発売されました。現在は「SwitchbackⅡ」は販売されていませんので購入するなら「SwitchbackⅢ」になります。
店頭で確認した限りではバッグの表についていたポケットがなくなったくらいで目立った違いはないようでした。
今回はぼくが「SwitchbackⅡ」を使ってみて「これはいい!」と思ったことを書いてみます。
「SwitchbackⅢ」の購入を検討されている方にも参考になると思いますよ。
ではいってみましょう。
「SwitchbackⅡ」と「SwitchbackⅢ」の違いはほとんどない
SwitchbackⅡとⅢの違いについて見ておきましょう。
SwitchbackⅡ | SwitchbackⅢ | |
容量 | 16+4ℓ | 16+4ℓ |
重量 | 1,150g | 1120 g |
サイズ | 43 / 30 / 15 (高さ×幅×奥行) cm | 43 / 30 / 15 (高さ×幅×奥行) cm |
収納スペース | 大2+小2 | 大2+小1 |
エアストライプシステム | あり | あり |
エクスパンダブル | あり | あり |
※エアストライプシステム:背負い心地の快適さをよくするシステム。背負ったときのより高いフィット感と通気性を実現。
※エクスパンダブル:ジッパーの開閉によりメインコンパートメントの容量を4㍑増やせる機能。
一番の違いはSwitchbackⅢの収納スペースが一つ減って重量がわずかに軽くなったことです。
したがってSwitchbackⅡとⅢの違いはほとんどないといっていいでしょう。
ただしまったく同じではないので心配な方は店舗で確認することをおすすめします。
バッグに求めた条件
ぼくがバッグに求めた条件は、
- PC(Macbook Air)が安全に運べる。
- 1泊程度の荷物が入れられる。
- リュックにも肩がけにもなる。
- リュックのショルダーストラップは収納が可能。
- ビジネスもカジュアルもいける。どちらかというとビジネス寄り。
というものでした。
これに該当したのがドイターの「SwitchbackⅡ」でした。
deuterの「Switchback Ⅱ」の特徴。ひとことで言って「ビジネスバッグなのに背負い心地がいい」
deuterはドイツのリュックサックメーカーです。山やキャンプ場で「deuter」のロゴがついたザックを目にした人は多いことでしょう。
ぼくもドイターのザックをひとつもっています。ドイターのザックは背中へのフィット感と背面の通気性がよく背負いやすいのが特徴です。
そんなドイターがビジネス向けのバッグも作っていたと知り、ぼくはがぜん興味を持ちました。
ドイター製品の背負いやすさはアウトドアのザックで実証済みです。ビジネスバッグもパソコンが入るとかなりの重量になりますから背負いやすいバッグであるに越したことはありません。
実際使ってみると重い荷物であるときほどリュックスタイルが重宝します。アウトドアザックさながらのフィット感はビジネスバッグでも健在ですし、背面の通気性もきちんと確保されています。
かなり「背負いやすさ」を推してきましたが、Switchback Ⅱの特徴はほかにもありますのでざっくり紹介しますね。
- 手提げバッグ、肩掛けバッグ、バックパックの3way
- ドイターエアストライプにより背面の通気性がよい
- 2つのコンパートメントで荷物の整理がラク
- 15.6インチまでのノートPCが収納可能
- 4リットル分の収納が拡張できる
パソコンの収納スペースは背面側にあるので、背負っても重心が背中の方にかかりやすく思ったほど重さを感じません。
ショルダーストラップにはチェストストラップがついています。これがより高いフィット感に一役買っており重量を感じにくくしているようです。チェストストラップをしないと肩にかかる負担がわかりやすく増えます。
使わなきゃわからないスイッチバックの秀逸さ6選
ぼくがスイッチバックを使ってみた感想は「よくできたビジネスバッグだなあ」です。
上記の機能があることは承知していましたが、それ以上に細部がとてもよく考えられているのです。
使ってみないとわからないよさですね。この点について説明していきます。
☑自立する
縦でも横でも鞄が自立します。ちょっと置いておきたいときはもちろん、荷物の出し入れをするのにもラクです。
☑ファスナーが過不足なく開く
メインコンパートメントのファスナーは開く深さが左右で違います。
これによりふたがべろんとめくれることなく十分な間口が確保できます。縦使いでも横使いでも同様です。
地味ですが便利な作りになっています。
☑ショルダーストラップはどんなときもスマート
Switchback Ⅱのショルダーストラップはアウトドア用のザック並みにしっかりしています。おまけ感がまったくありません。
さすがリュックサックメーカーです。背負い心地へのこだわりがうかがえます。
しっかりしているにもかかわらずこのストラップは収納が可能です。
収納するとまさかそこにストラップがあるとは思えないほどスマートな外観となります。こうして見るとふつうの手提げ鞄にしか見えません。
ビジネス場面の使用がメインでいざというときだけリュックにしたいという人にはいいバッグだと思います。
ショルダーストラップを出したときにはカバーが背面の裏側(指差しているところ)に収納されます。きれいに入れるには多少慣れが必要ですがむずかしくはありません。
当初はカバーがしわしわになってしまうのではないかと心配しましたが、いまのところしばらく置いておけばもとに戻っており気になることはありません。
☑基本、縦向きで使う
ドイターのスイッチバックは縦でも横でも使えるように設計されていますが、どうも縦向きに使うことを推奨しているように感じます(あくまで個人の感想です)。
【理由その1】ロゴが縦向きに配置されている。
【理由その2】縦向きで置いたときバッグの上の方が下の方より若干狭い。かつ重心が下方に偏っている。したがって横向きで下げると重いほうに若干傾く。
【理由その3】肩掛けにしたとき、真横にかけるより縦向きでかけた方が安定して歩きやすい。
よく考えてみると、書類やPCは縦向きのほうが出し入れしやすいです。しかし世の鞄は横に長いものが多いです。
書類やPCの出し入れを考えたうえでSwitchback Ⅱが縦向きで使いやすくできているのだとすると、よく考えられていると言わざるを得ません。が、実際そのような意図があるのかどうかはわかりません。
☑型くずれしない
荷物が重いときに重宝するのが付属の肩掛けのストラップです。
しかし肩掛け用のストラップを使うと鞄が型くずれしやすいものです。ボストンバッグなどは両端から折れ曲がってしまいますよね。
その点Switchback Ⅱは背面の構造がしっかりしているため肩掛けストラップを使ってもへんに鞄が歪みません。
☑縦にしても横にしても小物が出し入れしやすい
スマホや電車の切符などちょっとしたものは表にあるポケットに入れられます。
ポケットは2カ所あります。ついている方向が90度違うため鞄を縦にしても横にしても容易にものが出し入れできます。
鞄の使い方によってどちらかがメインになりどちらかがサブになる。そういう仕組みになっているようです。
スイッチバッグⅡにはポケットが2つ付いていました。
スイッチバックⅢではポケットが側面の1つだけになりましたので、前ほど小物の出し入れはよくありません。
しかしスマホや切符などの小物は側面のポケットだけでも十分に収納できます。
☑取り回しがよい
手提げの握りは2カ所についており、縦にしても横にしても持つことができます。
スイッチバックのグリップは微妙に斜めについています。これによって抵抗なくスッと握れるようになっています。小さなことですがよく考えられています。
グリップが2カ所ついているおかげで持ち運びは縦、電車の網棚から下ろすときは横というように場面にあわせて使い分けられます。これは意外と便利でした。
まとめ
- リュックのショルダーストラップはオマケ感なし。きちんと背負えるビジネスバッグ
- ふたつのコンパートメントでノートPC+書類+荷物をすっきり収納できる
- ビジネスでもカジュアルでも使える
- いま販売されているのは後継モデルの「Switchback Ⅲ」