完全手作りのコブハウスづくり。今回はコブの玉を使った壁の作り方です。
前回作ったコブの玉を貼り付けていきます。
そのあたりをふんだんにおりまぜて解説していきます。
コブをはこぶ
いやー、期せずしてダジャレになってしまった(笑)
さてコブの玉、結構重いです。ズシッときます。しかもたくさんある。
これを道具を使わずもっとも効率よく運ぶには、、、
そう、投げればよろしい。
コブを投げて運ぶ技には「コブトス」という名前がついています。こんな感じ。
この方法ならあれよあれよという間に山のようなコブ玉が運べます。
こうしてコブ玉を作業する場所の近くに移動させます。
基礎にコブを継ぐ
まず基礎のブロックにコブスープを塗ります。
コブがブロックにしっかりとつくようにノリでも塗るつもりでまん
塗れたらコブをくっつけます。
棒のような道具を使うとラクです。
この棒。英語では「cobber’s thumb(コブ作りの親指)」
を日本語の名称として採用します。
壁が垂直になるように側面を手で整えながら押しつけていきます。
これを続けていくとこうなります。
見よ、この美しい仕上がりを。とくに側面。見事に平らで垂直になっています。
上面には穴がぼつぼつと空いています。これには二つ意味があります。
ひとつは空気に触れる面積を広げ早く乾燥させるため。
壁を高くしていく
コブはある程度乾いてから上に継ぎ足していきます。
コブの上にコブを足す場合、
指やコビットの親指でぐいぐい押してコブにコブがくい込むように
もし煉瓦のようにコブを積んだだけの壁だったら張り手一発で崩れ
強さの秘密は「ワラ」
コブの壁は一枚岩になる。だから強い。
ではなぜ一枚岩になるのか。
ワラです。
コブをこねたときにワラを入れましたね。
長いワラが入ったコブをコブの壁にぐいぐい押し込んでいくと、
短いワラだとこうはいきません。
このような繊維構造が壁のなかにできることで、
1日の作業の仕上げ
どんなに早く作業が進んでも1日で終わることはありません。
次回の作業がしやすいように1日の終わりには仕上げの処理を施します。
その名も「spine and ribs」。背骨とあばら骨という意味です。
これも上面には穴をあけ、側面は垂直に整えます。
spine and ribsにすることで今日作った部分と次回新しく作る部分ががっち
その他にやったこと
基礎のまわりを土で埋める
ブロックのまわりがあいていたので土で埋めました。
建物の角に大石を固定
建物の角に大きな石を設置しました。
角は足やものがあたって傷みやすい。
霧吹き
時間が経てば経つほどコブは固くなります。
コブの練り直し
コブの玉が乾燥していたら
乾燥してぼそぼそになったコブを無理に使わないように。
新たなコブスープづくり
基礎づくりで掘り出した粘土は塊になっていました。
大量のコブスープができてしまいますが用途はあります。
やってみて注意したほうがよいと思ったこと
壁の高さは考えない
今回は2日で約15センチの壁ができました。
先のことは考えずただひたすら目の前の壁に取り組むべし。
爪の泥対策
とにかく泥を触るので、爪の間に泥が入ります。
心配な人は事前に対策をとっておいたほうがよいです。
足のヒリヒリ対策
コブは足でこねます。粘土だけならよいですが、
皮膚が弱い人は道具を使うなり長靴を履くなりしたほうがよいでし
感想
コブハウスづくりは作業量が途方もなくあります。
だからこそ効率的に作業を進めましょう、、、
効率的ではないけれど、気ままなほうが作業は進む。
今後も気ままに作るでしょうから、
効率的であることよりも持続可能であること。
今後の予定
未定。
トモさんがワークショップを開催しつつコツコツと壁を作っていく
窓枠、
まとめ
- コブは一枚岩の壁にする。
- そのためにコブをねじ込む。ワラもねじ込む。
- 固いコブには潤いを。
- 効率よりも持続可能なスタイルで。
- あ、トモさんの描きなおした顔出せんかった。