こんにちは。カトヒサです。
TwitterでやってるPeing(質問箱)に「言語聴覚士という仕事に興味が持てない」という大学2年生の方からご質問をいただきました。
今回はこの質問にガチで答えてみます。
言語聴覚士を目指す大学2年生からの質問
st学科に通う大学2年生です。1留してます。言語聴覚士という仕事に本気で興味を持つことができません。他にやりたい職業があるのですが、その仕事は離職率が高く安定していません。さらに、今いるこの場所では人にも環境にも恵まれています。この快適な環境を捨てて本当にやりたい世界に飛び込むか、興味は持てないけど将来性のためにstを目指し、この場所に居続けるか迷っています。アドバイスしていただけると嬉しいです。
上から順番に分解して見ていきましょう。
仕事選びと興味。じつはあまり関係がない
st学科に通う大学2年生です。1留してます。言語聴覚士という仕事に本気で興味を持つことができません。
仕事を選ぶ上で興味はそんなに重要ではありません。
例えばうちの会社の営業の人は、営業という仕事に興味があったのではなく、「あなたは向いてる」と言われたから営業になったのだそうです。今は営業チームのマネージャーとしてがんばっています。
STという仕事に興味が持てないのはわりと普通じゃないでしょうか。ぼくもそうでしたし、みんなが夢中になる類の職業ではありません。ものすごく辛くないならそのままでいいと思いますよ。
勉強するのと実際に仕事としてやるのとでは、受ける印象もずいぶん違います。
案外現場に入ったらおもしろくなるというケースもあるので、未来に期待してみては?
本当にやりたい人にとってリスクは関係ない
他にやりたい職業があるのですが、その仕事は離職率が高く安定していません。
「やりたい仕事はあるけれどリスクが気になる」ということですね。リスクが気になるなら、今その世界に踏み込むのはないかなと思います。
例えばプロ野球選手を目指す人は、かなりのリスクがあるのをわかった上でそれでもなりたいと思ってがんばりますよね。
側から見るとギャンブルみたいなものですが、強い動機のある当人にとって一般的なリスクは些細なことです。
離職率などのリスクが気になるなら、大学を辞めて飛び込めるほどの動機はまだないのでしょう。
いい環境と人間関係は活かそう
さらに、今いるこの場所では人にも環境にも恵まれています。
めちゃくちゃいいじゃないですか!これはSTへの興味のなさを上回るメリットだと思います。
環境や人間関係がよければ、大概のことは乗り越えられます。
手に入れようと思って手に入るものではないので、強い理由がないなら手放さないで今の場所でがんばったらいいですよ。
STに将来性なんてありません
興味は持てないけど将来性のためにstを目指し、この場所に居続けるか迷っています。
気になったのは「将来性のためにstを目指し」のところ。
ここでいう将来性とは、求人があるとか一定の給料があるといった安定のことかと思います。
STになればほぼ確実にそんな将来が手に入りますが、それは将来性があるのではなく、ただ「未来が予想しやすいだけ」です。
一定の安定を求めてSTになったけれど、けっきょく我慢できなくて仕事を変えたくなる人は少なからずいます。その時になって「この安定を手放していいのか」と迷うのです。
国家資格なんて手堅いものがあるだけにめちゃくちゃ迷って、多くの人は現状維持を選びます。
そして数年後に「やっぱりあの時決断しておけばよかった」と後悔することもある。
だから「将来性のために」STを目指すのはよしたほうがいいんじゃないですかね。将来性と思っているものは、ただの「予想しやすい未来」に過ぎません。
今の場所でできることは他にもある
結局どうすればいいかは自分で決めるしかないですが、ぼくの考えでは「今の場所に居続ける」の判断は間違っていないと思います。
せっかくいい環境でいい人たちに恵まれているなら、そこでがんばればいい。
ただし何をがんばるのかは考える余地があります。
STに興味が持てなくて、このままSTになった時に不安があるなら、今のうちにもう一つ自分の柱になりそうなことを探してみてはどうでしょう。
やりたいと思っている仕事に関係のあることでもいいし、単純におもしろいと思うことでもいい。
STになった後で仕事を変えられなくて悩む原因は「STしかできることがないから」なんですよね。そのリスクは今からの行動で回避することができます。
「いつ辞めても大丈夫」な状態になっていれば、興味がなくてもわりと気軽にSTの道を歩めるのではないでしょうか。
まだ大学2年生ですし、3年STやってから進路を変更してもぜんぜん間に合います。今しくじったら終わりではないので、STで保険かけつつできることを探してみてください。