Webマーケターってどんなスキルがあればいいの?
範囲が広すぎて全部できる気がしない。。。
そんな人のために、「こんなスキルがあったら面接までいけるよ」という条件を採用者目線で解説します。
「面接まで」としたのは、主に人柄とスキルの有無で面接に進めるか否かが決まるから。
面接からは会社との相性を判断する段階になります。
ぼくは実際、採用のために募集を出したことがあり、面接に進めてもいいかどうかを見てました。その時に考えたことをもとに書きます。
ここに示す目安は「弊社でインハウスのWebマーケター採用するなら」なので、そのつもりで読んでください。
ちなみに募集内容はこんな感じでした。
社会人向けのビジネススクール に勤務して、広告、メール、SNS、ホームページで集客するという仕事です。たまにですが、Illustratorでの印刷物の編集及び外部業者への入稿作業もあります。スペシャリストというより浅く広くのゼネラリスト向きです。
Webマーケターに必須の条件
採用者側は、すべて完璧にできる人が来てくれるとは思っていません。
そういう人はそもそも転職市場に出回っていないので。
足りないところは入社後に補いますが、トレーニングではどうしようもない部分もあります。
以下は、あらかじめ備えていてほしい条件です。
テキストのやりとりがスムーズにできること
テキストのやりとりがしょっちゅう食い違うようだと、その時点でお断りします。
会社に入ったらかなりのやりとりをテキストで行うため、スムーズに意思疎通が図れないようでは仕事になりません。
こちらの言ったことをちゃんと理解しているか、相手にわかりやすく伝えられるか、伝えようとしているか。
ここはよーく見ています。
「そんなのできて当たり前」と思うかもですが、いやいや、そうでもないんですよ。
募集内容からして全然読めていない人、けっこういます(-_-;)
これができるだけでかなりのライバルが消えます。
そのくらい重要ですし、きちんとできる人は多くありません。
記事が書けること
ライティングはぼくが考える最重要項目です。
Webマーケターは人を動かす仕事なので、言葉が操れないとかなり苦しいから。
ただ文章が書けるだけではなく、読者を意識した文章が書けるかどうか。
自分のブログでもいいし、ライターの経験でもいい。
読者を意識した文章を書いた経験があるとかなり強いです。
「日記を書いています」はちょっと弱いですね。
文章力はテキストでのやりとりでもある程度わかりますが、書いたものを読ませてもらえるとなお安心です。
だから書いた記事はオンラインで公開しておきましょう。これも立派な実績です。
- 記事
- メルマガ
- Webサイト
- パンフレットやチラシ
- 広告のテキスト
今の業務で文章を書く場面はこのくらいあります。
これ全部、文章を書くところからトレーニングするのは無理。
だからある程度のレベルを期待します。
主体性があること
これがないと、まったく仕事になりません。
Webマーケティングを知っている人がいない職場ならなおさら。
指示を待ちしかできないと、ただのWebサイト更新係で終わります。
会社に入ってから仕事を覚えていく上でも大事です。
主体性はやりとりからは見えにくいので、職歴を聞きながら判断します。どんなことを考えて仕事をしていたかを聞けば、ある程度予測できるかなと思っています。
自分で考えて動ける人はかなりポイント高いです。
主体性に関しては詳しくまとめてありますので、こちらも参考にしてみてください。
Webマーケターになる人ができると役立つスキル
ここからは、できると役に立つスキルです。はじめからできる必要はありません。
いくつかできていたらめっけものと思ってます。
どれも1ヶ月程度のトレーニングで身につくので、必須ではありません。
HTML&CSS
Webからの集客を改善するにはWebサイトの改修が必要になります。
サイトをゼロから作れる必要はありませんが、HTML&CSSをかじっているとかなり便利です。
レベルとしては、paddingやmarginが何のことかわかって変えられる程度で大丈夫。
サイト制作をしている人からすればアホみたいなレベルですが、これができなくて苦労しているのが現場のリアルです。
CMSの操作
WordPressでもなんでもいいです。
CMSに触った経験があると、知らないCMSでも予想して操作ができます。
触ったことがある程度で十分です。
Google Analytics
他にも分析ツールはありますが、最初はGoogle Analytics(GA)だけ知っていると仕事がやりやすいです。
これも詳しくなくてOK。
自分のサイトに導入して使っていたら、あとは調べながら実務に対応していけます。
数値を読んで改善できるところまでは期待していません。
そこまでできるなら転職市場で売りになるレベルです。
デザイン
サイト改修でバナーを作ったり、パンフレットやチラシを作ったりするなど、意外とデザインスキルが生きる場面があります。
よく勘違いされるのですが、Illustratior、Photoshopの操作とデザインスキルは別物です。ソフトが使えても、デザインができるとは限りません。
ソフトの操作ができれば既存のバナーやパンフレットの修正はできます。
デザインスキルがないと、ゼロから作ったり、大幅な改修をしたりした時おそらくおかしなことになります。
入社時に備えていなくてもいいですが、自分で身に付けておくと後々威力をはっきするスキルです。
それほどお金をかけなくても本や動画で学べます。
ぼくが勉強に使ったものを挙げておきます。どれも2000円くらいです。
広告運用
自社で運用しているところだと、スキルが求められるかもしれません。
外注しているところなら、外部業者さんとのミーティングに出ながら話ができるように勉強していけば大丈夫。
広告運用はお金さえ出せば自宅でできることなので、勉強だと思ってちょっとやってみるといいです。
華々しい成果がなくても、やったことがあるだけで強い。
手を動かさないと今ひとつ理解できない分野なので、実際にやってみるのがおすすめです。
下の本を参考にするだけでも、かなりできるはず。
Webマーケターのスキルは3+1を目指そう
はじめはあまり手広くやらず、「テキストのやりとり」「記事を書く」「主体性」を押さえつつもう一つ、自分にできそうなことを身につけていけばいいでしょう。
個人的におすすめはやはりブログです。
ブログをやるだけで「記事を書く」と「主体性」は身に付きます。
文章力がついてきたら「テキストのやりとり」もスムーズにいくかもですが、こちらは相手があることなので、実践で感覚を磨く必要があります。
繰り返しますが、採用する側はトレーニングなしで使える人が来るとは思っていません。
それでもどうしても譲れない条件があるので、そこをなんとかクリアしてWebマーケターの第一歩を踏み出してください。
Webマーケターになりたい人へ。質問あれば受付ますので、お問い合わせもしくはTwitterのDMまでどうぞ。