Webマーケティング担当として会社で働き始めて1年経ちました。
今回はWebマーケティング実務未経験だったぼくが、1年目に勉強してよかったことを紹介します。
Webマーケの先輩がおらず完全に手探りでやってきただけに、「やっとけばよかったな」ということもありますので併せて書きます。
ちなみにぼくの職場環境は以下の通り。
- 社会人向けの学校に勤務
- Webマーケティング分野は一人職場
- 社内にWebマーケティング専門の人はいない
専門的にものすごく高度なことを求められる職場ではありません。その代わり浅く広く対応する力が求められます。
会社の人から「勉強しろ」と言われたわけではなく、日々の業務をこなしながら自分で必要と思ったスキルを身につけていきました。
この記事では「実務で役に立った」という視点で勉強してよかったものと身につけた方法を解説します。
Webマーケティング1年目に勉強してよかったこと
Google Analytics
Webマーケやるなら避けて通れないでしょう。
弊社では主に目標ごとのCV数、メディアごとの流入数およびCV数を月次で追っています。
個人的にはユーザーがどのページから入ってCVに至るのかをよく見ていました(ユーザーエクスプローラーという機能です)。
とっつきにくい印象のGAですが、勉強には1円もかけていません。勉強方法は以下のとおり。
- まず「できる逆引き Google アナリティクス 260」をざっと読む
- なんとなくメニューを覚えておいて、「使えそう!」と思ったら該当する項目を見る
これを1年間続けただけです。独学したというよりは実務で慣れていったというのが正しい。見るところが絞られてくるので、そのうちマニュアルは見なくなります。
この1年はほぼ毎日管理画面を見ていました。GAはまさに「習うより慣れろ」です。
「できる逆引き・・・」は本でも売っていますが、ネットで公開されているものでも十分実務に役立ちます。ググる感覚で見られるので、個人的にはネットで公開されている方がおすすめです。
最初は辛いかもですが、徐々に「ここを見ればいいのでは?」と見当がつくようになってきます。そこまで来たらデータ集めが楽しくなってきますよ。
広告運用
弊社では広告運用を外注しています。だから自分で広告を回す必要はありません。
とはいえやり方は知っておかないと業者との話し合いもできませんし、何よりWebマーケティングを仕事にするなら身につけておくべきかなり基本のスキルです。
ぼくは自社で扱っていることと今後の展開のしやすさを考えて「Facebook広告」と「Googleリスティング広告」を勉強しました。どちらも有料のコースです。
Facebook広告は6ヶ月にわたって記事の企画・書き方から広告アカウントの運用までを実践的に学びました。
週1回のZoom会議で週次報告をして改善のヒントをもらい、また1週間様子を見る。これを繰り返したおかげで今は自分一人で運用できます。
Facebookは突然広告が却下されるなどのアクシデントがわりと多い広告媒体なので、困ったときに相談できる人を作っておく意味でも講座に参加してよかったです。
足りないところは以下の本を見ながら進めました。
Googleリスティング広告はヤマさん @cndnaotoy のマーケティング合宿のお世話になりました。
こちらは運用に関する考え方を学んできただけで、実践はできていません。
しかしながら、ちょうど自社内で新しく広告を出すタイミングとも重なり、業者さんとの話がわかりやすくなりました。
その他にも「できることはやろう!」と決めて「#Adトレース 」をほぼ毎日やっています。
#Adトレース
— カトヒサ🇯🇵学校のWebマーケ担当 (@hisayosky) November 16, 2020
KW「オンライン挙式」
☑️専門店をアピール。
☑️【】でサービスの特徴を目立たせる
☑️目につく価格。おそらくユーザーの希望に近いのも強い
☑️社会情勢を敏感に捉えたターゲティング
☑️広告とLPのファーストビューがが合ってるので安心して読み進められるからおそらく離脱されにくい。 pic.twitter.com/UZCDmafakh
講座に参加する前に、自習用で読んだ本はこちら。この本に書いてあることをやり込むだけでも、かなりできるはずです。
マーケティング合宿のレビューはこちらの記事をご覧ください。割引価格で参加できる方法も書いてます。
広告のアカウント設定や出稿の仕方は本や動画でも勉強できます。しかし運用に関しては正解がなく、本を読んでもよくわかりません。
結局実践を通して学んでいくしかないのですが、ゼロから作っていくよりも先ゆく人のノウハウを取り入れた方が成長は早いでしょう。
社内に教えてくれる人がいるならラッキー。会社のお金で運用させてもらえるなら、なおラッキー。教えてくれる人がいないなら、お金をかけてでもさっさと学んだ方がいいと思いました。
エクセル
Webマーケティングで意外と使うのがエクセルです。
GAなどの計測ツールがあればわざわざエクセルで表を作る必要なんてなさそうですが、さにあらず。数字を月次で比べたいなら、自分で使いやすい表を作る方が断然捗ります。
またデータを社内の人に見せる場合、エクセルの方が受け入れられやすいです。GAはむずかしいと思われがちで、画面が出てきただけで見る気力を失う人が続出します。
勉強方法は、使いたい機能が思いついたらググるだけ。めちゃくちゃ多機能なので、調べればたいがい何かあります。
エクセルは一つできるようになるだけで効率がぐんと上がります。今まで一つずつ入力していたのが一発でできるようになるとか。
作業して思いついたらググるだけなので学習コストも低く、おすすめです。
メルマガ
メルマガは、正直ナメてました。今どきメルマガなんてやってもしょうがないだろうと。
とんでもない話です。ちゃんとやればこんなに確度の高いメディアはありません。ただ「ちゃんとやる」のがむずかしいメディアでもあります。
ぼくはまったくやったことがなかったので、上手な人の書き方を真似るところから始めました。
意外なことに同業大手のメルマガがそんなにうまくなく、「これの逆をやればいいな」と考えて基本の型を作りました。
結局1番参考になったのは、自分がもともと購読していたメルマガでした。業界が違うのでそのまま使うわけにはいきませんが、パーツを切り取って使う分には問題ありません。
勉強の方法としては、他のメルマガを読んであとは継続して書くだけ。書きながら少しずつ改善していきました。
コピーライティングの本は参考になりましたので、よかったものを挙げておきます。
講 師
勉強とは少し違うんですが、Webマーケやりながら発信もしていると「講師やりませんか」とお声がけいただくことがあります。
「1年目ですけど、いいんですか?」という気持ちがありつつも、受けておいてよかったです。
人にわかりやすくまとめることで、自分の仕事の全体像を把握することができました。
全体が見渡せると改善するポイントが見つけやすくなる上、自分に足りてないスキルも見えてきます。
「こうすれば講師の依頼が来る」という明確な方法はありませんが、発信は日常的にやっておくべきですね。
Webマーケティング1年目にやっておけばよかったこと
やっておけばよかったと思うのは「マーケティング」「Python」「リスティング広告の運用」です。
マーケティング
1年目はわりと目についた改善を手当たり次第にやってきました。
これでも成果は出るのですが『USJを劇的に変えたたった1つの考え方』を読んで、どうも今のやり方では浅いと思うようになりました。
マーケティングというか戦略的な思考がまったくできていなかったのです。
Webの施策のようにすぐにできるものではないので、早い段階から取り組んでおくべきでした。
ただマーケティングの重要性が今ひとつわかっていない時に詰め込んでも勉強が続かなかったでしょうから、今がちょうどいいのかもしれません。
Python
大量のデータを集めて分析できると、より高い確信を持って施策が行えます。今まではこれを人力でやっていましたが、どうもPythonが使えるらしいと最近知りました。
ぼくはプログラミングは苦手で、できれば避けたいところです。
しかしPythonにさせたい作業は外注するには規模が小さすぎるし、自分でカスタマイズした方が早く改善が図れます。日常業務の効率化にも使えるなら、がんばってみる価値はあるんじゃないかと。
5年10年後にはWebマーケティングやるならかじってて当たり前となっていそうな気もするので、これからの1年で取り組む予定です。
リスティング広告の運用
上でも書いた通り、リスティング広告については業者さんと話せるくらい理解できたものの、運用まではできておりません。
Facebook広告をやってみて思いましたが、広告には経験値を貯めながらでないと身につかない部分があります。
どんな企業でも「Web広告を出そう!」となった場合、まず候補に挙がるのはGoogleやYahooのリスティング広告です。したがって早い段階でできるようになっておいた方が業務も展開しやすくなります。
できれば1年目でやっておきたかったですが、仕方なし。2年目の宿題ですね。
まとめ
以上、実務未経験だったがぼくがWebマーケティング1年目に勉強してよかったことと、やっておきたかったことでした。
「実務未経験のわりに少ないんじゃね?」と思ったかもですが、なんだかんだで1年目は日常業務から学んだことが一番多かったです。
「勉強しなきゃ!」と焦ってみても、時間と体力は有限で勉強に使える時間はそう多くはありません。
なので基本はいつもの業務をしっかりやる。その上で「このままじゃまずい!」と痛感するものが見つかったらそれを勉強するくらいでいいんじゃないでしょうか。
Webマーケティングは作業は地味ですが成果はわりと華々しいので、勉強もやり甲斐ありますよ。