こんにちは。カトヒサ(@hisayosky)です。
ぼくはコーディング案件を主に制作会社から受けています。
受けた案件は責任持って納品していましたが、今回どうしてもできないところがあり会社の方で回収してもらいました。
つまり案件の制作をギブアップしました。
こんなことはないほうがいいに決まっていますが、絶対にないとも言い切れません。
そこで今回は「どんな経緯でどんなことを考えて制作をギブアップしたのか」を書きます。
フリーランスでウェブ制作をしていると思いがけず難しい案件を引き受けてしまうことあるでしょう。
そんな時の参考にしてもらえれば幸いです。
ではいってみましょう。
ギブアップに至った経緯
依頼されたのは1ページの商品紹介サイトです。
分量も多くなく、見積もり時には特にむずかしいところは見当たりませんでした。
問題なくできると思っていました。
実際にデザインデータをもらうと見積もり時にはなかった仕様が追加されていました。
その他にもいくつか注文が追加されました(制作が始まってから知ったこともあります)。
それでも調べればなんとかなるだろうと考え制作を始めました。
しかしテストアップ前日になっても解決できない問題が残りました。
問題になったのは後から追加された部分の仕様だったのですが、自分でもまさかここまで解決できないとは思っていませんでした。
けっきょくテストアップ当日の朝、会社に回収を相談するメールをしました。
本番の納品まで3日を残す状況で、ここが限界と考えて相談に踏み切りました。
「最悪の結末とは何か」を考えた
もし期日までに納品できなかったら、自分は取引先である制作会社からの信用を失います。
同時に制作会社はクライアントからの信用を失うことになります。これは完全な「とばっちり」です。
今回仕事を依頼してくださった会社はクオリティの高いサイトを作る技術の高い会社です。
期日までに納品できないのはあり得ないことでしょう。
納期を破れば最悪、会社は取引先を失うかもしれません。
痛手は想像以上と考えた方がいいと思います。
自分の信用と会社の信用を秤にかければ、とるべき行動は明らかです。
ぎりぎりになって「できませんでした」というのはダメです。
できないのであれば、会社の方でリカバリーができる時間を残した上で「できない」と言うべき。
これがギブアップに踏み切った決め手でした。
案件は回収された後どうなったか
相談メールを送ったのち午前中にデータが回収され、夜にはテストアップ用のデータが納品されました。
納品されたデータはゼロから作ったそうです。
ぼくが作ったものがお粗末だったのか、ゼロから作ったほうが早いと思ったのかはわかりません。
とにかく結果だけ見れば、クライアントには何事もなかったようにデータが納品されたことになります。
この点においてギブアップの判断は間違っていなかったと思っています。
できないことは早めに「できない」と言う
今回のケースで学んだのは、
- できないことは「できない」と言った方がいい
- できれば早めに
ということです。
任された仕事を最後までやるのも責任ですが、突き詰めると先方の信用に傷をつけないことが下請けの責任かと思います。
だとすると「できない判断」を下すことで責任をまっとうするやり方もあるということです。
報酬はどうしたか
この案件の報酬はゼロです。
「ゼロでけっこうです」とこちらから言いました。
かなりの時間と労力を使いましたが、先方には関係ないことです。
依頼どおりのものが納品できるか否かがすべてなので、しょうがないですね。
案件の回収をお願いする際には、報酬はもちろん、今後の取引も失うつもりでいました。
ご迷惑をおかけしましたが、最小限で食い止められていればよしです。
まとめ:制作会社案件の納品がむずかしくなったら早めに「できない」と言う。リカバリーできる時間だけは残す
- できなかったら早めに「できない」と言う
- とばっちりで会社の信用を落とすことは避ける
- 最後までできたとしても納期を守れなければ意味はない