前回で基礎まで完成したコブハウス。
壁づくりには①コブをこねる工程と②こねたコブを壁にしていく工程
ブログでは便宜的に「その1」でコブをこねる工程を、
なお壁の製作は2017年9月2〜3日の2日間で行われたものです。基礎の製作過程はこちらの記事をごらんください。
⇒【参考】【完全手作り】自分で家を作ってきました。コブハウスづくり基礎編1日目
まずちょっとした修正
断熱材入れ直し
番外編で書いたとおり断熱材に使用した畳にカビが生えてしまいまし
⇒【参考】【番外編】コブハウスづくり壁編へ行く前に押さえておきたい8つのこと
残念ですが畳を除去しました。
代わりに砕いた瓦を基礎のブロックの間に入れていきますが、
瓦は一旦ふるいにかけます。
ブロックとちょうど同じ高さになるように敷き詰めます。
コブの作り方
材料
<粘土>
古民家を解体したときに出た土壁を使用。
このあいだ掘り出した粘土は補助的に使うことになりました。
<川砂>
砂というより細かい砂利といったほうがいいかもしれません。
久野商店で購入したものはマークさんが欲しかった川砂と違っていました。
↑この川砂、なにがダメだったのでしょう。
コブに砂利を入れるのは壁をより堅牢にするためです。
もし砂が細かかったら、石垣になりません。ただの粘土の壁です。
もし砂が丸かったら、粒同士が噛み合わず弱い石垣になります。
角のある砂ならお互いの角が噛み合って壁を石垣のように強くする
買ってきた砂はほとんどが細かい砂でした。
ちなみに取り除いた細かい砂はあとで漆喰に混ぜて使います。
比率
川砂と粘土は1対2の割合で使用します。
ブルーシートでシェイク
材料はブルーシートにあけてシェイクします。
上の図のように二人の人がブルーシートの両端を持って、交互に上げ下げします。
ちなみにひとりでやるならこのようにブルーシートを引っぱります。
できたら水を適量足してもう1回シェイク。これで準備完了。
こねる=踏む
混ざったら踏みます。素足で踏みましたが、
前足部で踏むなら片足で踏んだほうが力が入りやすかった。
両足だとこねるというより踏み固める感じになる。
両足で踏むなら前足部ではなく踵を使うとぐいっと踏めます。
コブは踏んでいるうちにだんだん広がって来るのでたまに集めます。シェイクする時の要領でブルーシートの端をもってバサバサとゆすります。
ワラを混ぜる
こねたらワラを混ぜます。
ワラは長いままのほうがいい。
ワラは水分を吸収するので必要に応じて水分を足します。逆にいうと多少粘土が水っぽくてもワラを入れたら調整できます。
ワラが馴染んで柔らかくなったら頃合いです。
ソーセージチェック
コブのこね具合が適当なのかどうか。マークさん、
というわけで、
シェイクしたときの要領でこねたコブをシートのなかで転がすと、
これが何に見えるのか。見解が分かれるところでございましょう。
とにかくこんな感じにまとまったらいい状態です。
玉にする
こね上がったら玉にしていきます。
この時のポイントは粘土も砂もワラも全部が入っているようにする
特にワラは不足しやすいので意識して混ぜていきます。
なぜわざわざ玉にするのか。
玉にするメリットとしては、輸送がラク、
ここまででコブの玉が完成です。
次回はこの玉が壁になります。
まとめ
- コブの材料は川砂と粘土とワラと水を少々。
- 川砂と粘土の割合は1対2。これは材料の質により変動する。
- 材料のシェイクは2人以上でやるのがしあわせ。
- コブの玉には粘土も砂もワラも全部入るようにすること。
- 「ソーセージチェック」は名前が変わってもよいと思う。