こんにちは。カトヒサ(@hisayosky)です。
現在、バンコクのノマドエンジニア育成講座「iSara」に参加中です。
3週間のバンコク滞在のうち2週間を終えまして、iSaraの内容がだいぶわかってきました。
iSaraってプログラミングスクールのようで、じつはプログラミングスクールではありません。
他にはないかなり特殊な講座なので、ホームページを見ても
なんかすごそうだけど、どんなことをするの?
何ができるようになるの?
他のプログラミングスクールでもいいんじゃない?
と、今ひとつスッキリしなかったりします。
ぼく自身iSaraに応募する前は、穴が空くほどホームページを見ましたが「ここってどういう意味なんだろう?」と思う箇所がいくつかあったんですよね。
そこで今回は、実際にiSaraに参加したぼく自身の体験をもとにiSaraのホームページの内容により詳しい解説を加えてみます。
- iSaraに参加しようか迷っている人
- 他のプログラミングスクールでもいいかなと思っている人
- iSaraってなんかあやしくない?と思っている人
の参考になるはずです。
ではいってみましょう。
※本記事の画像はiSaraのホームページからの転載です。
「稼ぐこと」にフォーカスしたエンジニア養成講座?
「稼ぐことにフォーカスしたエンジニア講座」とさらっと書いてありますが、ここ重要です。
iSaraがフォーカスしているのは「プログラミングができるようになること」ではなく「稼げるようになること」です。
もちろんプログラミングができなければ「稼ぐ」にもつながりませんが、ぶっちゃけ稼ぐ手段はプログラミンでなくてもいいんですよね。
短期でもっとも「稼ぐ」が実現しやすい手段としてiSaraではプログラミングを採用しているだけです。
最初はプログラミングがメインのように見えますが、じつは「仕事を獲得すること」がメインであるとわかってくるはずです。
事前課題で知識を学ぶ?
iSaraの「学習ステップ」のパートには
iSaraでは「基本的なプログラミングスキル」は教えません。
と書いてあります。
これは本当です。
プログラミングの講義は一切ありません。
プログラミングはすべて自習で習得します。
それなら独学と変わらないじゃないのよ!
ズブの素人にできるわけがないじゃない!
最後までできる自信がないわ・・・
って思いますよね。ぼくはめちゃくちゃ思ってました(笑)
実際iSaraのプログラムは「ズブの素人」が「自習」してもちゃんとできるように設計されています。
「ただの自習」との違いは次の3点です。
- プログラミング習得までのロードマップがある
- 同じ目的に向かって「集団」で走れる
- どうしても解決できない問題は教えてくれる(ことになっている)
詳しく説明します。
☑️プログラミング習得までのロードマップがある
受講者は目の前の課題をひたすらクリアしていけば自然に「プログラミング習得」にたどり着ける仕組みです。
「3ヶ月でプログラミングで稼げるようにするにはどうしたらいいか?」というところから必要なスキルが逆算されており、そこに至るまでの道のりがすごろくのようにできあがっています。
独学だと自分のやっていることがゴールにつながっているのかわからずに迷走しがちです。
すごろくの中で道に迷う人はいませんよね?
iSaraのプログラミング学習はすごろくの中でやりますから迷いようがありません。
☑️同じ目的に向かって「集団」で走れる
プログラミング学習のロードマップがあったとしても進むのはあくまで自分の力です。
「途中で心が折れたりしないかなぁ。。。」と心配になりますが、iSaraには同期の仲間がいます。
最初は仲間の実感なんてないでしょうが、それでも同じ目標に向かって一緒にがんばっている人の存在は大いにモチベーションをあげてくれます。
「他のみんなについていかなきゃ!」という意識は間違いなく強い推進力になります。そう簡単に挫折することはありません。
学習期間が約2ヶ月と区切られているのも挫折しにくい要因になっていますね。
☑️どうしても解決できない問題は教えてくれる(ことになっている)
30分調べてわからなかったことはチャットサポートで質問できます。
質問にはチューターさんが答えてくれますが、チューターさんは常時スタンバイしているわけではありません。
質問して答えが返ってくるまでに数時間から1日かかるので、けっきょく自分で調べて解決することが多いんですよね。
「ことになっている」とかっこで付け加えてあるのはそういうことです。
実践的に稼ぐことに特化した学習?
「実践的に稼ぐことに特化した学習」の内容はこれ↓ですね。
これがバンコクで教えてもらう内容になります。
ご覧のとおりプログラミングは入っていません(笑)
フリーランスで稼ぐにはプログラミングよりも「プログラミング以外」が重要です。それが講座内容に強く反映されています。
ひとつずつ内容を見ていきましょう。
☑案件獲得に必要な営業力
◎クラウドソーシングの使い方(応募から受注後の対応まで)
◎直接営業をかける方法
◎営業パートナーの作り方
◎情報発信で受注する方法
☑見積もり作成から納品までの知識
◎効果的な見積もりノウハウを学ぶ方法
◎クライアントと良好な関係を結ぶメッセージ術
☑自分の付加価値を高めるスキル
◎ブログの書き方
◎SNSを使った情報発信のコツ
☑️フリーランスの横のつながり
「iSaraで学べること」の4項目のうち「フリーランスの横のつながり」だけは講義内容に入っていません。
参加者全員がバンコクに滞在し同じ目標に向かってがんばることで、強い横のつながりが自然とできてきます。
わざわざバンコクに来て学ぶ意味の一つがここにありますね。
受講から3ヶ月経ちましたが、iSaraでのつながりは新たなつながりや仕事の獲得ルートを作ってくれています。
横のつながりはあると本当に強いですよ。
講座実施後の案件獲得サポート?
案件獲得活動はバンコク滞在中に開始します。
ぶっちゃけ案件獲得活動は心配なことだらけです。
しかし講師陣が相談に乗ってくれますので、心配はありつつも前に進んでいけます。
希望すればこういったサポートが帰国後も続くのですが、サポートを受けるには条件があります。
「週18時間以上の作業と週1回以上の報告をすること」です。
18時間以上の作業とは「仕事を取るための活動」を意味しています。コードを書くことではありません。
サポートはありますが、大量行動が前提となっているわけです。
【追記(2018年10月20日)】
帰国して1ヶ月経ってから開始の連絡がきましたが、ぼくはサポートを希望しませんでした。
仕事の取り方はすでにわかっていたからです。とにかくやるだけなのでサポートしてもらうほどでもありません。
おそらくサポートを希望した人は少なかったんじゃないかと思います(まったくの推測ですが)。
「実践を通じて学べる」ってどういうこと?
フリーランスにとって最短の学習方法は「実践」。iSaraでは実案件を通して学びます。現役フリーランサーの案件サポートに加え、クラウドソーシングを活用。初心者の自分じゃ無理と思うかもですが、現役フリーランスがサポートしますので大丈夫。
バンコクに行って1週間後くらいから実案件にトライする人が出始めます(ぼくは2週間後でした)。
本当にクラウドソーシングの案件を取りにいったり、制作会社に直営業をかけたりします。
どちらも一人でやるのはとてもハードルが高いですがiSara期間中はできてしまうんですよね。
なぜなら
- ノウハウを教えてくれる人(講師陣)がいる
- 一緒にジャンプしてくれる人(同期のメンバー)がいる
この2点がものすごく大きいです。
#isara3rd Day19
バンコクに来てもうすぐ3週間。「仕事は獲れるもの」と意識が変わりました。
プログラミングはそこそこながら、
営業の手順がひととおり体験できたこと、
そしてびっくりするくらい手応えがあったことが要因です。
背中を押してくれる人と一緒に跳んでくれる人がいたからですね
— カトヒサ🇯🇵Webエンジニア/ブロガー (@hisayosky) 2018年7月25日
「初心者の自分じゃ無理」と誰もが思うでしょうが、バンコク滞在が終わる頃には「初心者の自分でもなんとかなる」に変わっているはずです。
「小さな経済」が動き始める?
「iSaraはボランティアではありません」のパートの最後に、
iSaraの卒業生が稼ぎ続けることで、小さな経済が動き始めます。
ここに最大の価値があり、この講座はその序章にすぎません。
と書いてあります。
「小さな経済が動き始める」ってどういうことでしょうか。
フリーランスは個人で自走します。それはすごいことですが、同時に自分が倒れたらおしまいという不安定さも抱えています。
しかしフリーランス同士がチームを組んだらどうでしょう。
iSaraで繋がったフリーランス同士で自分の容量や能力に余る案件を回し合えば、より安定して仕事が受注できるようになります。
講師のケースケさん@Keisukexlife が雑談の中でおっしゃっていたのですが、
例えばぼくが病気になったら、マナブさんとかショーへーさんとかユーキさんが助けてくれると思うんですよ。
反対に誰かが病気になったりして大変なときにはぼくが助けてあげればいいじゃないですか。
こんなふうにフリーランス同士がお互いに支え合うようにすれば、社会保障制度がなかったとしてもよっぽど安定ませんか?
iSaraは個人が自分で稼ぐ力をつけるためにくるところですが、最終的には「自走できる個人で構成されたチームを作ること」がiSaraの目的になるのかなと思います。
「よくある質問」にもっと詳しく答えます
最後は「よくある質問」のパートです。回答を参加者目線で補足します。
☑「プログラミングスキルは必要ですか?」
本当にゼロで大丈夫です。
それより「簡単なテストを実施」が気になるところではないかと。
実際どうだったかと言いますと、テストでプログラミングの知識が問われることはありません。
ぼくの時は事前通話面談で10分くらい質問に答えて話しただけでした。
「今のテストだったの?」というくらいあっけないものでしたから、とくに準備は必要ありません。
自分の考えていることをしっかり話せればOKじゃないでしょうか。
☑「追加でかかる費用はありますか?」
これは重要なので赤裸々に書きますね。
◎受講料 218,000円
◎入学金 30,000円
ーーーーーーーーーーーーーー
合計 248,000円
が基本的にかかるお金。
これに加えまして
◎日本国内の交通費 10,000円(長野〜成田空港の場合)
◎渡航費 26,000円
◎宿泊費 20,000円(6,000バーツ)
Macがなければ
さらに現地での生活費
1日の食費は600円くらいで足りるので、宿のまわりで暮らしている分には3週間で2~3万円程度で済みます。
しかし、みんなで飲みにいったり都心部に出たりするとあっという間にバーツを失います。
ぼくは宿泊費を含めて初日に4万円両替しましたが、2週目の半ばで資金が底を尽き、新たに1万5000円引き出しました。
このような感じですので、受講費及び関連する費用を合計すると最大で
50万円くらい
かかると考えておけばいいでしょう。
ちょっと額は大きいですが、20万の案件を3つこなせれば回収できる額です。
☑「就職、転職はできますか?」
3期の中でエンジニアの就職について調べた人がいました。
僕よりプログラミングができる人なんてゴマンといますが、焦らないし、ほかの人も焦る必要は一切ないです。
理由は2つで、
1点目:7.74倍という圧倒的求人倍率。(出展:DUDA)
2点目:超文系の僕でも理解できるのに、萎えて諦める人の方が断然多い。
焦らず確実にスキルを上げていきましょう😌 pic.twitter.com/UyEmwk9k5I
— 都会 (@K_moon0123) 2018年7月17日
求人倍率7.74倍です。
これなら就職・転職は大丈夫じゃないですか?
☑「海外に出るのが初めてで不安です」
バンコクは海外ですが、ストレスフリーで日本と同じように過ごせます。
理由を挙げてみましょう。
🔶道を歩いていても声をかけられない
日本人が外国を歩いていると売り込み、ナンパによくあうものですが、バンコクではまったくあっていません。
女性参加者に聞いたところ、今のところナンパされていないとのことでした。
🔶値段交渉しなくてよい
たいがいの商品は値段が表示されていて、値段通りお金を払えば買い物ができます。
値段交渉がいらないおかげで道に売っているものでも気軽にのぞいて買うことができます。
🔶ぼったくりにあわない
「タクシー=ぼったくり」というイメージでしたが、ここではまずありません。
現地の足として使うバイクタクシーもだいたい値段が決まっており、比較的気軽に使えます。
「30バーツでしょ?知ってるよ」と言い返して終わりだったみたいですが。
🔶日本人だからといってめずらしがられない
「お、日本人だ」という目で見られません。日本人だけでなくどんな外国人がいても現地の方々は普通に接してくれます。
🔶タイの人が笑顔
海外だと店員さんがわりと無愛想だったりしますが、バンコクは笑顔の人が多いです。「コップンカー」と声もかけてくれます。
買い物で嫌な気分にならないですね。
☑「タイ語、英語が一切話せません。参加可能でしょうか」
講義はもちろんすべて日本語なので、受講に関しては問題ありません。
生活面ではユーキさん@yukithaihalfがかなり手厚くコーディネートしてくださいますし、3期の場合は参加者に英語ができる人が多かったので近くにいる人に頼ればOKでした。
☑「パソコンは必要ですか?」
参加者はMacを持参する必要があります。
Macにもいろいろありますが、3期のユーザーのざっくりとした内訳は
- MacBook Pro ・・・66%
- MacBook Air ・・・34%
です。
ちなみにサイズはほとんどの人が13インチで、15インチは1名、11インチは2名でした。
過去のiSara体験談もチェックしてみよう
1期、2期に参加した方々も体験記を書いてくださっています。
3期と重なる内容ですので、合わせて読んでいただけるとiSaraのイメージがより具体的にわくと思います。
🔶テツヤマモトさん(@okapo192)
>>バンコクのプログラミングスクール「isara」に参加した感想とまとめ
まとめ:バンコクのiSaraは稼ぐために必要なスキルを学べる。そこが他のプログラミングスクールとの圧倒的な違い
- プログラミングは基本独学ですが、ロードマップがあるので効率がよい
- 稼ぐためのスキルはプログラミングとは別
- ぶっちゃけお金は結構かかりますが、現実的に回収可能
- バンコクは外国初心者でも安心な街
▼iSara3期メンバーが滞在したホステルの詳細レポート
空港から徒歩10分!LCC利用者にバンコクの穴場ホテルを紹介します
▼iSaraで持っていった荷物の記事
いよいよiSaraでバンコクへ。3週間分の荷物を公開するよ