こんにちは。カトー(@hisayosky )です。
山崎元さんの『人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実』を読んでいます。
こちらの本に「だいたい28歳くらいまでに『自分の仕事』と呼べるものを見つけるべき」という話が出てきます。
たしかに28歳までに自分の仕事を見つけられるのが理想かもしれません。しかし28歳を超えても遅いとは言いきれないかなと思いました。
かといって「いつまでも遅くない」というつもりもありません。
「自分の仕事」は人材としての価値を高めた結果見つけられるものです。人材としての自分の価値を高めるリミットはいつまでなのか。
今回はこれについて考えてみます。
ではいってみましょう。
「人材の価値」ってなに?
著者の山崎元さんは「人材の価値」を以下の3点で表しています。
- 具体的に何らの仕事ができる「能力」
- 自分が持つ能力を使って実際に仕事をしたという「実績」
- 身に付けた能力を遣える「時間」
数式で表すと、
人材の価値=(能力+実績)×今後に使える時間
となります。
この式をみると、早い時期に能力と実績をつけたほうが人材の価値が高くなることがわかります。
「28歳リミット」の理由
ではなぜ自分の仕事を見つけるのは「28歳くらいまで」がいいのでしょうか。
山崎さんは3つの理由を挙げています。
- ビジネスパーソンを観察すると、職業人としての能力のピークは30代前半くらいにある
- 35歳くらいには組織の中や世間的にその人の人材価値の評価が固定される。
- 仕事に限らず一般に2年くらい集中してがんばると素人とは違う一定のレベルに達することができる。
能力のピークがくる前に一定のレベルで仕事ができるようにしておきたい。そのための準備期間も含めると28歳くらいが自分の仕事をみつけるリミットである、というわけです。
30代前半とはどんな状態の時期か
「28歳リミット説」には「30代前半が能力のピーク」という前提があります。
山崎さんが30代前半をピークと考える条件は3つあります。
- 仕事を覚え、
- 体力があり、
- フレッシュな感覚も残っている
一般にこの条件を満たすのは30代前半。ゆえに30代前半が職業人としての能力のピークというわけです。
「体力」と「フレッシュな感覚」がなくなったときが本当のリミット
ピークを形作る3つの条件のうち失われやすいのは「体力」と「フレッシュな感覚」です。
しかしこの二つはいきなりスッカラカンになるものでもありません。
ピークが過ぎたあともゆるやかにピーク後の状態は続いていきます。
「過ぎたから遅い」と考えるか「まだ続いている」と考えるか。
「体力」と「フレッシュな感覚」が残っているかぎりは、自分の価値を高めるリミットは非常に主観的な判断で決まると言えます。
「体力」と「フレッシュな感覚」が尽きたらそれまでです。本当のリミットはそこでしょう。
リミットは往生際悪く自分で決めよう
ぼく自身の話をしますと、そもそも働きはじめたのが30歳だったのでのっけから年齢的なピークを逃しています。
退職後も同じ仕事をしようとはまったく思わなかったので、残念ながら「自分の仕事」ではないものに膨大な時間を使ってきたことになります。
だからもう遅い、とは考えていません。
いままでやってきたことを捨ててべつのことをする体力はぜんぜんありますし、抵抗もないからです。
つい6日前にプログラミングを始めましたが、希望しかありません。
現時点でプログラミングを身に付けられない理由はまったくないですし、プログラミングができれば個人で仕事をすることがいまよりずっとイメージしやすくなります。
▼あわせて読みたい
今日からiSaraでプログラミングをはじめるので動機をまとめておく
ぼく個人としては、会社を辞めて時間も体力もやる気もあるいまほど自分の人材価値を高めるのに適した時期はありません。
学生のときは時間も体力もありましたけれど、意識とやる気がまったくありませんでしたからいまより全然だめです(笑)
人材価値を高めるリミットは自分で決めちゃっていいんじゃないでしょうか。
まとめ:『お金で損しないシンプルな真実』を読んで、結論、自分のリミットは「むしろいま」と思った
- 30代前半が能力のピークなら28歳までに「自分の仕事」を見つけるのが理想
- 能力のピークはいきなり終わらない
- 能力があっても意識とやる気がなければピークではない
- 人材の価値を高めるリミットはかなり自分で決められる
▼最後まで読んでくれたあなたにおすすめの記事
「夢はあきらめなくていい。就職も悪くない」と退職するぼくが大学生にアドバイスした話
▼山崎元さんのわかりやすすぎるお金の本を紹介した記事
お金の増やし方というより「守り方」が1時間でわかる本を紹介する