こんにちは。カトー(@hisayosky)です。
会社でお給料もらってるし。
投資ってあぶないじゃん。
お金減らすかもしれないのに、わざわざ投資なんてやることないわよ。
会社員時代、ぼくのまわりにはこんな人がたくさんいました。
でも本当は会社員ほど投資家になりやすい人はいないんです。
なぜなら、会社員には安定した給与収入があるから。
給与収入という最強のライフラインのおかげであらたな収入源を作る基盤が整っているんです。
個人事業主やフリーランスとくらべるとありえないくらいのアドバンテージです。
にもかかわらず、多くの会社員は投資に積極的ではありません。
投資スキルがないから、というのもあります。
でも圧倒的に欠けているのはスキルでなく思考です。
「財布を増やす思考」がないから投資を勉強する強い動機が生まれないのです。
今回は投資家になるために必要な「財布を増やす思考」について解説していきます。
ではいってみましょう。
「財布を増やす思考」とはなにか?
「『普通の年収』の人こそ、富裕層の本流」では富裕層になるための条件として「4つの財布」をもつことが挙げられています。
4つの財布とは、
- 給与所得
- 事業所得
- 不動産所得
- 配当所得
です。
会社員は富裕層と関係なさそうですが、会社員であるだけですでに「給与所得」をもっています。
4つの財布のうちの1つは無条件に与えられているわけです。
ところが多くの会社員は給与所得が「4つの財布のうちのひとつ」とは思っていません。
唯一の収入源と思い込んでいます。
この考え方でいくと給料が増えるのを待つか、より待遇のいい会社に転職する以外収入を増やす道はありません。
「給与所得は4つの財布のひとつにすぎない」と考えられれば、増やすべきは給料ではないとわかります。
本当に増やすべきなのは「財布」なのです。
「財布を増やす思考」があるかどうかで行動がだいぶかわってくるのがおわかりいただけるでしょう。
財布をふやすために最初にやるべきこと
だからといっていきなり投資の勉強をするのは急ぎすぎです。
まずすべきなのは「生活におけるお金の使い方を見直すこと」です。
必要最低限の生活費以外の「全可処分所得」を運用にまわすことの重要性についてはいくら強調しても強調しすぎることがないほどです。
へんに見栄をはらず、身の丈に合ったシンプルライフを粛々と送ることが富裕層への道と言えます。
生活費なら年中見直してるわよ!
うちは必要なものしか買ってませんよ!
と多くの方が思っておられるでしょう。
はたして本当にそうでしょうか。
たとえ、周囲の人々が衣食住にお金をかけた生活をしても、それに影響されない。見栄を張ることもない。「“同調圧力”に負けません」ということでした。
同調圧力に負けない? 本当でしょうか。
周りが高水準の生活を享受している中で、自分だけ質素倹約が貫けるのでしょうか?
一見必要に見えて、じつはなくても大丈夫なものはけっこうあります。
現在ぼくの自宅には以下のものがありませんが、普通に生活できています。
- 冷蔵庫
- 車
- 炊飯器
- 電子レンジ
- 掃除機
- エアコン
- テレビ
- 持ち家
たとえば長野県で「車がない」というと相当変な人に見られます。
でもやってみると、生活で車が必要な場面は意外とありません(車がない前提で住む場所を決めています)。
子供がいる家庭だと条件が変わってきますが、それでも車が本当に必要かどうかは検討の余地があると思います。
「みんなもっているから」必要だと思っていないでしょうか。
まわりのことは関係なく必要なものだけを残し、残りの可処分所得を運用にまわせるかどうか。
給与所得がすでにあるなら、これが財布を増やすはじめの一歩です。
◆参考記事
>>「冷蔵庫なし生活」が不安ならとりあえず読め。電源抜いたら冷蔵庫は超便利になる
>>「掃除機なし生活」が考えられない人へ。ほうきのすばらしさを力説するよ
「落ちてくる水をどう使いたいか」問題
この映画(「マルサの女」)では、統括官の「どうやったら、あんたみたいに金がつくれるのか?」という問いに対して山崎努演じる調査対象者はこんな話をします。
「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ? これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は……」
まさにこの通りです。
会社員なら給料が「ポタポタ落ちてくる水」です。
年2回のボーナスではボタボタっと落ちてくることもあるでしょう。
年中コップに水が落ちてきているのにいつまでたってもあふれないのは、あふれる前にたまった水を飲んでしまうからです。
お金は使ってなんぼかもしれません。
でもコップの水がいっぱいになる前に使ってしまっていては、いつまでも使えるお金は増えません。
財布を増やすのか。今ある財布だけでずっとやり繰りしていくのか。
どっちを選びたいかという選択の問題です。
「コップの水を飲まない習慣」は投資をはじめた後に効く
「コップにたまった水は飲まない」という習慣ができると、投資をはじめたときに強力な武器になります。
投資の鉄則は「元本は絶対に割らないこと」です。
100万円を120万円にするには自己資金を20%増やすだけです。
逆に損をして自己資金が80万円になったら、25%増やさないともとの100万円に戻りません。
運用できる資金の本体が減るほど利益を出すのがむずかしくなります。
だから「元本は絶対に割らない」ことが重要なのです。
コップの水は絶対飲まない習慣ができていれば、元本を割ることがどんなに不利な状況を招くのかが体で理解できます。
必然的に行動が慎重になり、損失の少ない投資ができるようになります。
といいますか、慎重な投資しかできなくなるでしょうね(笑)
まとめ:会社員ほど投資家になりやすい人はいない。財布を増やしたいか、いまの財布だけでやっていきたいか、まずは選択するところから
- 給与所得は「4つの財布」のひとつにすぎない
- 財布を増やすはじめの一歩は「生活を見直すこと」
- コップの水を飲まない人は投資に強いメンタルも手に入る
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