ぼくはローンを組んで家を買うのがいやです。会社を辞めることが決まったので、もはやローンなんて組みたくても組めません。
それなら自分で家を作るしかない。各種法令があるのは承知しつつ、本気で作り方を学んできました。
コブハウスという土壁の家があります。この家は自分で作れます。というか建設業者では作れません。
8月11〜13日の3日間でコブハウス作りのワークショップに参加して来たので、コブハウスの作り方を記録しておきます。今回は基礎を3日間で作ります。
場所は愛知県知多市のトモさん宅の庭です。
1日目
メンバー
アドバイザーのマークさん(オーストラリア人)をはじめとしてぜんぶで8人。うち女性1人。
模型づくり
コブをこねて板の上に小さいコブハウスを作ります。全体のイメージをするためです。光の当たり方もわかるので、これを見て窓の位置や大きさを調整することができます。
模型に使う土は、あらかじめ基礎の敷設するところの一部から掘り出したものです。
場所決め
家を建てる場所を決めて目印の棒を四隅に立てます。
場所づくり
今回コブハウスを作る場所にはあらかじめ古い畳がおいてありました。これは腐らせてい草をとりやすくするため。
い草はあとでコブの材料になります。土地に草が生えないようにするためでもあります。まずはこれをはがしていきます。
畳は十分ぐずぐずになっていましたが、畳に使われている糸がなかなか抜けません。どこか1カ所切れば簡単に抜けます。
整地
草や根っこを除いていきます。軽く耕すかんじです。
なんとなく水平になるように高いところから低いところに土を移します。
最後はタコで固めます。トモさんの自作。ぼふっという感触が気持ちいいですが、けっこう力のいる地味な作業です。
溝を掘る(土層のみ)
土台を敷設するところに線を引きます。線は小麦粉です。
今回は幅30センチ、深さ40センチの溝を掘ります。溝の大きさは壁の厚さによって変わってきます。建物が大きければ大きいほど壁は厚くなります。
この工程では土の層だけを掘り出します。この土地は20センチほど土を掘ると粘土の層が出ます。この粘土があとでコブの材料になります。なのでわけて掘り出します。
溝を掘る(粘土層のみ)
粘土の層を掘ります。掘った粘土は集めておきます。
溝は上から下まで同じ幅。壁が垂直になるように掘ります。角も直角にします。これをやっておかないとあとでブロックを敷設するときに困るのです。
これにて1日目終了。
まとめ
- 基礎づくりは溝掘りが肝。
- 溝は垂直、直角に掘る。
- 粘土の層はわけて掘り出す。コブの貴重な材料です。
- コブを作るにゃお金はいらぬ、人手がたくさんあればよい(本当はお金もちょっと必要)。