せっかく働いて稼いだお金なのに損するのは嫌だなあ。ブルブル
こんにちは。カトー(@hisayosky)です。昨年から本腰いれて投資に取り組んでいます。
ぼくがやっているのは外国為替証拠金取引。FXと言われているものです。ありがたいことにきちんと収益をあげて初年を終えることができました。
とはいえ、ここに至るには長い道のりがありました。とくに手を出した当初はあれよあれよという間に最大で車1台分の損失を被りました。
中古の軽自動車? それとも新車のクラウン? イヒヒヒ
当時のぼくはいっぺんに
「FXってこわいなぁ((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル」
と思ってしまいましたが、これは間違った解釈でした。
本当はFXが怖かったのではありません。やるべきことをしなかったから怖いことになったのです(いまだから言えることですけれどね)。
やるべきことをきちんとやればFXはギャンブルでもなんでもありません(断言)。
やるべきことをやらず、やらなくていいことを一生懸命やってしまうのが失敗の原因です。とくに右も左もわからない初心者はこの傾向に陥りやすいことでしょう。自分はそうでした。
そこで今日は投資を始めるにあたってやってはいけない(やらなければよかった)ことについて書きます。
FXを通してわかったことを書きますが他の投資でも共通していえることです。ああ、そんなふうに失敗しちゃうんだなと笑って読んでいただければ幸いです。
ダメその1:勉強しないで始めること
それじゃ”チラシ学問”だ。えっ、わからない? 証券会社が宣伝のためにつくったチラシのことですよ。パンフレットだね。いわゆる広告だから、会社に不利なことはひとつも書いていない。ひねくれていえば、張り子に不利なことばかりだ。張り子というのはあんたのことですよ。そういうもので勉強してきたから、やり方に目が向かないんだ。
出典:立花義正『あなたも株のプロになれる』同友館
ぼくはFXを始める前に何冊かの本を読みました。これをもって「勉強した」つもりになっていました。
たしかにFXの用語や仕組みについていくらかの知識は身に付きましたが、肝心なのは売買についての勉強です。これをまったくせずに知らなくてもいいことばかり一生懸命学んでいたわけです。
それじゃあだめだよと言ってくれる先生が近くにいれば、こういう失敗はしなかったでしょう。しかし投資のことって教えてくれる人がなかなかいませんよね。結果、独学にならざるをえませんでした。
ダメその2:当てるための勉強をすること
要は”やり方”に上手になることだ。当て方というのは上手にならないからね
出典:立花義正『あなたも株のプロになれる』同友館
いまにして思うと、FXをはじめた当時に読んだ本はすべて「ダメ本」でした。予測の方法について解説した本だったからです。
「このような指標をつかってチャート(グラフ)があのようになったら買いのチャンスです」みたいなことが書いてある本ですね。
説明を聞くともっともらしくて自分でも簡単にできそうなのですが、実際そのようなパターンが見えてくるのは通りすぎた後です。リアルタイムで好機を見極めるのは至難の技といっていい。
一部の方は本当に予測ができるのかもしれませんが、ぼくには無理でした。
ではどうするか。
予測はできないという前提で相場に臨むのです。
向こう側(対象物)は値動きであり(時には場帖やグラフのものを指してもいいが)、こちら側は自分のこと。だから「向こう」の””勢い”をどう”感じ”るかということで、技術とは動きを「感じ」てどう(自分が)対処していくかということ
出典:林輝太郎『株式上達セミナー』同友館
予測はできないとすればチャートが頻繁に出てくる本はまず怪しいと思ったほうがいいかもしれません(怪しくない本もありますがごくわずかです)。
向こう側(チャート)のことよりこちら側(自分)で何ができるのかを教えてくれるのがいい本と思っています。
ダメその3:道具を揃えないこと
さて、売買をするための道具を靴にたとえた相場師がいた。自分に合わない靴がいかに歩きにくいか。そして合った靴の快適さを考えよ、と。
出典:林輝太郎『株式上達セミナー』
FXで損をしていたころは「道具=売買ソフト」だと思っていました。「こんなにいいソフトがあるよ」と(ダメ)本に書いてあるの見つけては喜んでインストールしていました。
ソフトはよくできており、簡単にいろんな分析指標を表示させることができました。「これさえあれば」という気持ちになるのは無理からぬことでした。技術も先生もなにもないから頼れるものが欲しくなるんですね。
さきほど当てるための勉強はしないと述べたことは道具にも当てはまります。つまり予測するために道具を揃えるのではないのです。
道具は自分の側にあるものを管理するために使うものです。自分の側にあるものとは、「資金」と「玉」です。
取引所で売買される株や商品のこと。為替取引なら外貨。未決済で保有しているもののこと。
ダメその4:人に頼ること
他人を頼って売買するということは、替え玉受験に似て、そのツケはあまりにも悲惨な結果となるだけだ。
また苦境のときに誰か他人が犠牲になって助けてくれるだろうか。このことをよく考えなければならない。
出典:林輝太郎『株式上達セミナー』
はい。悲惨な結果になりました(チーン)。一番の失敗はこれだったかもしれません。
いいかげんな勉強をしておっかなびっくりはじめた結果、いきなり数万円単位で損失を出しました。
「独学ではできるようにならないかも・・・」と弱気になりはじめたとき、某証券会社に専門家が売買の指示をしてくれるというサービスがあることを知りお願いしました。
専門家が教えてくれるなら間違いない、と思ってしまったわけです。溺れてますね、完全に。
この専門家が上手な人だったらよかったのですが真反対の人でして、非常にリスクのあるやり方をする人でした。
はじめはよかったのですが(それがまたいけなかった)、だんだん含み損が大きくなっていきました。
おそらくこの人は専門家というより営業マンだったのだと思います。相場の解説は見事でしたが資金管理、玉の管理がまったくできていませんでした。
こうしてぼくは車1台分の損失を被りました(現在は取り戻せています)。
自分の資金を扱うのと他人の資金を扱うのとでは違う怖さがあります。なんの責任も負わないのであれば他人の資金を扱うほうが気楽でしょう。
失うものがなにもない(あるいはほとんどない)のであれば、いいかげんな売買になるのは当たり前です。
その辺がわかってませんでしたね。溺れてたからしかたがない。。。
自分の資金を自分で管理できることが、売買の基本となります。これは人に任せてはいけないところです。
でもよく考えると銀行に預けておくのも似たようなものかと。技術があるのかわからない専門家に資金を任せているわけですから(たいして増えないし・・・)。
信用できる人に任せられればいいですがそんな人どこにいるんでしょう。探すより自分の技術を磨くほうが簡単ですし、なにより愉しいです。
ちょっとだけ余談
ぼくは入院していたことがあります。そのときに思ったのは
「入院したら働けないじゃん」
ということでした。
同時に「入院してても仕事ができたらな」と強く思いました。
働くのとはちょっと違うかもしれませんが、いまは入院してもできることがあります。
その意味でも投資スキルは身につけてよかったです。車1台分損したくらいであきらめなくて本当によかった(あの営業マンのことはともかくとして💢)。
まとめ
投資をはじめるならカトーとおなじ轍は踏むことなかれ。
やるべきことをやればそんなに怖がる必要はないよ。
↓↓↓今回引用した書籍↓↓↓