転職活動中のあなた。本当におつかれさまです。
ぼくも40代半ばで転職にトライしていたので、その大変さがよくわかります。転職って体力も精神力もものすごく消耗しますよね。だから本当に本当におつかれさまです。
転職活動はしているけれど「書類選考」で落ちてしまう。
この記事はそんな人に向けて、書類選考突破のための打ち手を解説するものです。
- 少しでも書類選考を通過する確率を上げたい
- 履歴書、職務経歴書を見直すポイントがわからない
もしあなたがこんなお悩みを抱えているならお役に立つと思います。
また記事の最後では転職エージェントを使うべきかどうかについて、ぼく自身の経験をもとに書きました。これは自分でやってみてはっきりと答えが出ています。
ぜひ最後まで読んでみてください。
ぼくの転職書類選考通過率【40代半ば】
とある転職エージェントを通した場合ですが、16件応募して書類選考を突破したのは3件です。
率にして20%弱。ただし転職エージェントには「推薦不可」のケースが多々あります。それを加味すると書類の通過率は1割程度。
転職における書類の通過率には諸説あるようで、5〜20%と幅があります。
どこの転職エージェントでも共通して言われるのは「書類選考が最難関」であるということ。特に転職が難しいと言われる40代では、よりハードルが上がるポイントであり、かなり気合を入れて取り組まなくてはいけません。
数字以上にむずかしい書類選考。
通らないからと言ってあまりがっかりする必要はありません。ある意味、落ちて当たり前なのです。
転職の書類選考通過のために見直すべきポイント
転職時に必要なのは履歴書と職務経歴書。どの職種でも求められるスタンダードな書類です。
履歴書はわりとフォーマットが決まっていますが、職務経歴書は書式が自由。それだけに悩むかと思います。
それぞれ見直すときのポイントを見ていきましょう。
履歴書
履歴書で見直すべきは、「写真」「見やすさ」「志望動機」です。
写真
- 3分間写真や自撮りで済ませていないか?
- 暗い表情になっていないか?
- ワイシャツとネクタイだけで写っていないか?
一つでも当てはまるなら、今すぐフォトスタジオで本気の1枚を撮ってきてください。
料金は3000〜6000円。就活用のプランよりは安く撮れます。
男性ならネクタイ、ジャケット着用。髪も切ってフル装備で臨みましょう!
文字情報しかない履歴書にあって、写真は唯一視覚に訴えるところ。見た目は重要です。40代以上ならとくに見た目に気を使いましょう。
ぼくは簡単なメイクをして臨みました。
メイクといっても「眉を切り揃える」「眉を少し描く」「肌を明るくする」だけです。使ったものを紹介しておきます。
特に眉毛は印象変わるので、ちょっとだけ手を入れるのがおすすめです。
これらのメイクグッズは面接の時も重宝するので、最初から揃えておくとずっと使えます。
写真屋さんはお店によって技量がかなり違います。写り方について細かく指示を出してくれるならおそらく当たり。上手なお店で撮ると出来栄えが全然違うので、納得いかなかったら別のお店にトライすることをおすすめします。
ぼくは撮り直して、めちゃくちゃ良くなりました!
写真がいいだけで自信がかなり上がります。
経歴の見やすさ
- 学歴と職歴を一緒に書いていないか?
- 学歴を長々と書いていないか?
- 省ける職歴はないか?
学歴は現在に近いところだけに絞ります。ぼくは大学卒業から大学院、専門学校までを5行でまとめました。
職歴は基本的に全部書けばいいですが、省けるところは省きます。
ぼくは個人事業主だった時期があるので、そこを省きました。採用する側にとって、個人事業主としての力量は重要でないと思ったからです。
ただし空白の時期を作るのはまずいので、職務経歴書でわかるようにしてあります。
志望動機
- 「長さ」と「構成」は適切か?
志望動機は「長さ」と「構成」をチェックします。長さの目安は200〜250文字。
構成は「転職によって叶えたいこと」「その理由」「転職先でどう貢献できるか」の3部構成です。
- 転職によって叶えたいこと
「より多くの企業様の成長にデジタルマーケティングで貢献できる人になりたいと考え転職することにしました」 - その理由
「これまで経験した企業でデジタルマーケティングを運営するのがいかに難しいかを見てきました。同じ悩みを持つ企業を支援できる人材になるため、自己と組織の成長が重ねられる環境でさらに経験を積めればと考えております」 - 転職先でどう貢献できるか
「これまで培ってきたWebマーケティング領域の能力と事業会社の中でマーケティング施策を推進してきた経験で、貢献できると考えています」
職務経歴書
職務経歴書では、「枚数」「構成」「自己 PR」を見直します。
枚数
- A4で2枚に収まっているか?
A4縦書きで2枚に収めます。
職務経歴は詰め込んでしまいがちですが、これはNG。ぼくは転職活動初期にやってしまっていました。
分量が多い書類は見る気がしませんよね。見る側にしてみれば、そんなものを読むくらいなら不合格にした方が楽なのです。
1枚では書ききれないけど3枚では多すぎる。だから2枚にきっちり収まるようにします。
構成
- 職務経歴を伝えるのに適切な構成になっているか?
職務経歴は同じ構成で書いていく方が、見る側にとって楽です。
ぼくは、「職務内容」「実績」「評価」「工夫したこと」の4つにしました。詳細は箇条書きにしてそれぞれ2、3項目に収めます。
【職務内容】
マーケティング業務全般を担当。
◆マーケティング戦略立案 ◆ ディレクション、校正、編集業務 ◆ ・・・・
【実績】
・今年度のダウンロード資料のCV件数が前年比3倍ペースで伸びている(他2項目)
【評価】
・正社員登用の打診があった(他2項目)
【工夫したこと】
・ホワイトペーパーのデザインを統一するためテンプレートを作成(他2項目)
このくらい絞らないと2枚には収まりません。履歴書と同様、職務経歴書もシンプルが正義です。
自己 PR
- 最初に「結論」、続いて「根拠」となっているか?
自己PRは200文字以内にまとめます。Twitterよりちょっと長いくらいです。
構成は、「できること」「その根拠」「まとめ」です。
- できること
「私は御社でデジタルマーケティング分野のゼネラリストとして専門性を発揮できます」 - その根拠
「特にテキストコンテンツ制作に強みがあり、現職ではメディアで記事を上位表示させ、月間獲得CV数を前年比2倍にしました」 - まとめ
「自ら手を動かしコンテンツ作成を行なってきた経験を活かして戦力になれると考えています」
結論を最初に書くのがポイント。「結論が先」は転職書類だけでなく面接でも使える大原則です。
以上をチェックしてみて、できていなかったらさっそく直してみましょう。良くなったのがわかるはずです。
転職の書類選考対策のために本は読まなくていい?
転職活動をするにあたり、対策本は読みましたか?
ぼくはもともと「読まなくていい派」でしたが、現在は「絶対読むべき派」です。
読まなくていいと思っていた背景には、「ありのままの自分を出して判断してもらうのがよかろう」という考えがありました。今ならわかりますが「自分はちょっと特別な人」と勘違いをすると、こういう思考になります。
前提として企業はあなたのありのままにはまったく興味はありません。長く活躍してくれるか、貢献してくれそうかを見ているので、その視点にあった情報を提供しなければ書類さえ見てもらえないのが現実です。
ありのままでクリアできる人はいいですが、多くの人には難しいはず。だから最低限の書類のお作法は押さえておくべきなのです。
転職対策本は読み尽くしたという人へ
「転職対策本は読み尽くしたけどダメだった」という人もいるかもしれません。そんな人におすすめしたいのが Kindle Unlimited の無料本です。
え、無料本? どうせ素人が書いたいい加減な本でしょ?
たしかに以前は、宣伝目的で書かれた内容が薄い本しかありませんでした。しかし今は違います。きちんと書かないと評価が下がり、読んでもらえなくなるからです。
じつはぼくは転職対策として、Kindle Unlimitedの本しか読んでいません。理由は、世の中にあまり出回っていない個別のノウハウが知りたかったから。
Kindle Unlimited は誰でも本を出版できます。だから無名だけどすごい人の経験やノウハウを学ぶのに都合がいいのです。
ぼくが読んでみてよかった本を紹介します。
これがすべて読み放題。かかるのは月額980円のサブスク料金だけ。
ぼくは上記の本を読んで職務経歴書の書き方を学びました。いきなり書けと言われても難しいですが、先ゆく人の経験を利用すればハードルはかなり下がりますね。
さらに一部ではありますが、市販の転職対策本も無料で読むことができます。例えばこれ。
つまり転職対策本は有料も無料もKindle Unlimitedですべて揃ってしまいます。
スマホでダウンロードして読めるので、本屋に行く必要もなし。すぐに行動したい人、通勤などの隙間時間に読みたい人にもおすすめです。
ぼくは通勤時間に本を読んで、家では書類を書いていました。
打ち手のヒントがなくて困っているならぜひどうぞ。最初の1ヶ月はお試しでサブスク料金も無料です。
転職エージェントは書類選考に有利か?
最後に転職エージェントの考え方について書きます。これも書類選考と関係があることです。
転職者にとってエージェントは心強い存在。でも、使うべきか悩みませんか?
ぼくは「エージェント経由」と「独自」の両方を試してみました。その結果、「転職エージェントは絶対使うべき」と考えています。理由は以下のとおり。
- 圧倒的に書類選考の通過率がよかった
- 応募が簡単なので、たくさんの会社にトライできる
- 書類の書き方、面接の受け方、転職活動の進め方についてサポートしてくれる
一つずつ見ていきます。
圧倒的に書類選考の通過率がよかった
エージェントを通して採用した場合、年収の3割程度の手数料が発生します。
だから無料で採用できる個人応募の方が有利と考えたのですが、結果は逆。
企業にとって採用は大問題です。「いい人材」を採ることが最重要なので、費用はかかって当たり前という考え方のようです。
その点、エージェントを通した方が安心感があるのは理解できます。だったら、わざわざ個人で応募することはありません。エージェントに出ていない企業だけ個人で応募すればいいでしょう。
応募が簡単
個人で応募する場合、書類を会社ごとにカスタマイズしなければなりません。
ぼくは志望動機と職務経歴のアピールポイントを会社に合わせて変えていました。応募フォームに各種情報を入れるのも、それなりに時間がかかります。
エージェントなら「応募する」のボタンをクリックするだけ。書類も最初に提出したものを共通で使ってくれます。
時間と労力が圧倒的にかからない。本業の仕事も忙しい40代にとってこれは大きなメリットです。
エージェントからの推薦があるなら使い回しでも大丈夫!
転職活動をサポートしてくれる
サポートには、書類の書き方、面接対策などがあります。これらはエージェントに登録するだけで無料で受けられ、転職活動を始める人にとっては心強いサービスです。
書類は担当の方に「チェックしてもらえませんか?」と頼めばOK。面接はオンラインセミナーや模擬面接で改善点だけでなくいいところも教えてくれます。
面接本番前には過去の面接で聞かれたことの情報を提供してくれますし、終わってからの報告でも今後のことについて相談できました。
ぼくがとくにありがたかったのは、大失敗した面接の直後に話を聞いてもらえたこと。通常の電話報告の中でしたが、これでかなり気持ちが楽になりました。
一人でやっていたら、どこにも吐き出せず苦しい気持ちをずっと引きずっていたでしょう。
エージェントには合わないものもあります。複数登録して、自分に合うものを探してみてください。
まとめ
以上、転職で書類選考が通らないときにできることをお伝えしました。
転職は人生の転機になるイベントです。どうせなら納得できる形で成功させたいですよね。成功するかどうかはコントロールできませんが、打ち手は自分で決められます。
本記事が次の一手を探すお役に立ったら幸いです。転職、成功させましょう!